INTERVIEW

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プロフィール:大学卒業後ウシオ電機株式会社にて人事(人材育成、評価報酬、昇進昇格、人事制度改革等)に9年従事。2019年夫のアメリカ赴任に帯同。帯同後はTriup,Inc.にて人事コンサルティングやアウトソーシングに携わり、米国での複雑な人事労務問題の解決をサポート。国家資格キャリアコンサルタント、GCDF-Japanキャリアカウンセラー

人との出会いで広がった人事パーソンとしてのキャリア

誠実をモットーに人事パーソンとしてキャリアを積む中田さん。「お天道様は見ている」を意識した、人事パーソンとしてのキャリアについて教えていただきました。

人との出会いがキャリアのキーに

―日本でのキャリアについて教えてください。

リーマンショックの影響で混乱した就職活動の中、就活生にも対等に接してくれたウシオ電機株式会社とご縁があり、就職しました。配属は営業部を希望しましたが、人事部へ配属され、徐々に人事の仕事の面白さを感じるようになりました。毎年新入社員が頼もしく成長していく姿を身近に見ることができたり、人が変わるきっかけや仕組みを作る仕事は奥深く、やりがいを感じたからです。また上司や同僚にも恵まれ、結局帯同するまで約9年間、同じ会社に勤めました。

―帯同前、仕事とどのように折り合いをつけましたか。

結婚後、すぐに配偶者のアメリカ駐在が決まりました。その時は、帯同して仕事を辞めることに実感が湧きませんでした。当時、新しい上司と馬が合い、より仕事に熱が入っていたからです。悩みながら決心できない日々が続き、結局夫とは2年間別居しながら日本で仕事を続けました。

―帯同についてアドバイスをくださった方はいらっしゃいましたか。

会社の上司や友達、家族へ相談しました。会社では、立場上会社を辞めるかどうかについてオープンに相談しにくかったのですが、上司には悩みを聞いていただきました。「最終的な判断は理屈ではなく心が決める」、「私は中田さんと働きたい」という彼女の言葉が心に残っています。

仕事もプライベートも充実した帯同

―帯同中も、仕事をする予定でしたか。

出国前から帯同中も仕事をしたいと考えていました。そんな時、知り合いのアメリカで働く日本人弁護士の方から人事経験者を募集している会社をご紹介いただき、ラッキーなことにとんとん拍子で就職が決まりました。労働許可証申請中の働けない間は仕事・生活に必要な英語力のためだけでなく、アメリカで友人を作るために語学学校に通いました。

―仕事以外のアメリカ生活について教えてください。

旅行やアメリカの食文化を楽しんでいます。コロナ以前は、ボストンやサンフランシスコ、グランドキャニオンなどを観光したり、日本の家族が遊びに来たりしていました。私が勤めている会社はほとんど残業がありません。そのため、平日の退勤後も料理をする余裕が生まれたので、アメリカならではの食材を使って料理を楽しんでいます。

日米双方を経験した人事パーソンとして

―帰国後はどのようなキャリアを築きたいですか。

帰国時期が未定なので、再就職するときの自分の年齢の面等で、不安な気持ちはありますが、やはり人事パーソンとして働きたいです。日本で担当していた人材育成は、人の育て方や人事の仕組みづくりといった正解の無い課題を追究する仕事でした。また、現在は”頼れる社外人事部”として、在米日系企業の複雑な人事労務の問題解決をサポートしています。帰国後は日米双方の経験を活かし、キャリアを広げて、会社の業績や社会に貢献し続けることのできる人材でありたいと思います。

―仕事をする上で気をつけていることはありますか。

その場しのぎの仕事はしないようにしています。良くも悪くも自分に返ってくると思っているからです。仕事をする上で、手を抜いたり、人のせいにしたり、ずるしたくなる時は誰にでもあると思います。そんな時、私は「お天道様は見ている」という言葉を思い出すようにしています。肩の力を抜くことももちろん大事ですが、自分なりにプラスアルファで何かできないかを考えつつ、目の前の仕事を丁寧に行うことが大切だと思います。

学生ライター感想:

責任感を持って、手を抜かずに相手の求める以上の成果を出すことを意識されている姿が素敵だと思いました。そのように意識されているから、どんな場所でも、同僚に慕われるのだと思いました。

取材・文:伴仲 紗恵

 津田塾大学 多文化・国際協力学科/1年

校正:中山斉奈

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