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どんな環境でも自分らしく楽しむ

プロフィール:東京大学卒業後、新卒で楽天株式会社に入社。その後、営業畑から2016年にIT企業での広報にジョブチェンジし、2018年にフリーランスとして独立。複数社で広報やライターを担当した後、2020年8月からはシンガポールに在住し、シンガポール情報や女性の健康課題、フェムテックに関する話題を中心に執筆活動中。一児の母。

どんな環境でも自分らしく楽しむ

現在シンガポールに滞在し、広報×ライターを軸に活躍する平理沙子さん。これまでのキャリアや今後挑戦したいことについてはもちろん、帯同生活を積極的に楽しむ秘訣についてもお聞きしました。

帯同前提のキャリア形成

ー海外に同行する前のキャリアについて教えていただけますか?

大学卒業後、IT業界の変化の早さやサービスに惹かれ、楽天株式会社に入社しました。しかし、妊娠を機に入社半年で退職することに。妊娠と就業の両立が想像できなかったこと、働くママのロールモデルが身近にいなかったことなどが理由で、悩まず退職を決めました。それから出産し、育児を始めて半年ほど経ったとき、働いている友人と自分を比べて焦りを感じ、派遣会社に登録、外資系医療メーカーの社員として働きました。その会社は働くママへの理解がある反面、任せられる仕事が少なく感じられ、20代後半を迎えるにあたって再び焦りを感じました。

そこで、再度就活をしてDMM英会話に転職。もともと営業職の予定でしたが、広報として働くことに(これは転機でした!)。とても魅力的な職場でしたが、約2年で退職しました。夫の駐在があることがわかっており、それまでに自分の名前で仕事をしたいと思っていたからです。その後、DMM英会話で得た広報スキルともともと得意だったライティング力を活かし、広報とライターの2軸でフリーランスになりました。ベンチャー企業に業務委託で参画するなどしましたが、渡航前に一旦全ての仕事を辞めました。

ー今までのお話、スピード感がすごいですね。

昔から自分のことについては悩まないんですよね。自分の選択は自分で正解にできるのと、「迷ったらリスク」というマイルールを掲げているのでそれに従っています。子どもなど、人のことだとなかなかこうは決断できないのですが(苦笑)。

書くことを通して自分を見つめるー「駐在ブルー」からの脱却

ー次に、海外同行中のお仕事について教えていただけますか?

現地企業でのライター、日系フェムテック企業でのボランティア、地方議員インターンの3つです。現地企業ライターは、シンガポールに住む日本人向けのメディアなので、いち在住者として楽しみながら活動しています。他の2つは、ジェンダーギャップへの違和感が原動力の1つです。

ー海外同行してすぐ働き始めたのですか?

実は、初めの3カ月はいわゆる「駐在ブルー」になり、落ち込んで何もできない時期を過ごしました。私は海外経験がなかったので「夫の仕事で海外にいけるなんてラッキー!」という気持ちで渡航したのですが、いざ住んでみると日本の当たり前が通用せず、何をしても期待を裏切られるような気持ちになり、少しずつ心が砕かれていきました。ただラップが思うように切れないだけで泣けてくることも。加えて、子どもが現地の学校に転入したばかりで、登校を嫌がっていたことにも心を痛めていました。
このときも人に会うことだけはしていましたが、会うたびに「この人はこれができるのに、私は…。」と自分と相手を比較して、落ち込んでいました。

ーどのように乗り越えたのですか?

「書くこと」が有効でした。渡航してから余裕がなくて諦めていたブログや日記を書いてみると、自分を客観視でき、行動や気の持ちようを変えることができました。そうしていくうちに、心を落ち着かせることができ、自分のやりたいことは何かを考えられる心の余裕がでてきました。あとは、子どもが元気よく学校に通うようになったことも要因ですね。とても安心しました。

ここでしかできないこととその先の挑戦

ー最後に、今後のキャリアについて教えてください。   

あと数年滞在予定なので、短期目線ではシンガポールの現地企業の就職も1つの選択肢として考えています。帯同前、「シンガポールの会社に入って、シンガポールでしかできないことをやる!」と決意したのですが、面接を受けることすらせず勝手に諦めて1年半が経とうとしているため、せめてチャレンジだけでもという思いです。

長期目線では、女性の地位向上に関わるお仕事をしたいと思っています。例えば、政治家や企業役員のような、今女性が少ないお仕事をして、その母数を増やしていきたいです。男女格差が大きい田舎での経験、就職活動や働くママとして男女の差を感じた経験など、今まで長い間男女格差について違和感を感じてきたので、社会を変えることは難しいですが、難しく考えず一歩踏み出そうと思います。

ー駐妻の方々にメッセージをお願いします。

駐妻というカテゴライズに1年半経っても慣れない自分もいるのですが、その言葉から連想される固定概念に縛られて、自分のやりたいことを諦める必要はありません。現に今、私が楽しんで色んな活動をしているように、駐妻にもいろいろな人がいて良いと思います。自分は何をしたいか、一度自分に向き合って行動してみてください。無理だと思うことも、探せば道は見つかります。一緒に頑張りましょう!

学生ライター感想:

海外同行前提だとしても、ここまで前向きにキャリア形成できる決断力に驚きました。お話を聞く中で、平さんの今までの努力がこの力を支えていると感じました。自分の客観視の方法なども、非常に勉強になりました!

取材・執筆:渡辺璃香

 慶應義塾大学大学院 修士1年

校正:中山斉奈

文責:三浦梓

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