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米倉さん

Waris米倉さんに訊く 駐妻フリーランスの可能性<前編>

駐妻キャリアnetの皆さん、はじめまして!私は、ブラジル駐在歴1年の駐妻、振井 蘭(フリイ ラン)(30)です。ふと気がつけば1年ということで、現地就職も考えましたが、自分の売りがよくわからず一歩を踏み切れずにいます。そんな中、出会ったのが「フリーランスが継続のカギ」というある駐妻アンケートの一節。イメージ先行で妄想が先立っていますが、フリーランスってそもそも何なのか、私たち駐妻にどのような可能性を与えてくれるのか、アンケートを企画・発表されたWarisの共同代表でおられる米倉史夏さんに直接お話を伺ってきました!

※参考:
キャリア継続のカギはフリーランス 駐妻・駐夫のキャリア継続に関する実態調査レポート ~379人中約6割はキャリアを中断~
https://waris.co.jp/16321.html

疑問その1 「フリーランスが継続のカギ」とはどういうこと?

今日はお忙しい中、ありがとうございます!今日は私たち駐妻にとってのフリーランスの可能性について是非お伺いしたいと思っています。先日、貴社のアンケートの記事を私たち駐妻キャリアnetの会員用グループで拝見し、「キャリア継続のカギはフリーランス」と明言されていることに衝撃を受けました。なぜこのように思われたのでしょうか。アンケート結果にどのような背景があると感じていらっしゃいますか。

インタビューに応じてくださったWaris共同代表 米倉史夏さん

米倉さん

今回調査した日本人海外駐在員の配偶者(駐妻・駐夫)でキャリア継続をしている人42%のうち、フリーランスが第1位で36%という結果がでたんですね。仮説ですが、多くの人が海外に行くと正社員として就業する環境が整わないと感じているのではないかと思います。託児の費用が高い、そもそも子どもを預ける先がないなど生活環境の変化が激しく、日本と同じようなサポートを得られる環境を整えることが難しいと感じておられるのでしょう。余談ですが、配偶者の会社が駐妻の就労を喜ばしく思わないことも多いですよね。また「駐在村のオキテ」のような暗黙の文化があり、周りの駐妻・夫たちも帯同者が働くことをよく思わないという状況もあり、一歩踏み出すことを難しく感じている。
そういった状況の中で正社員として就業できないから、その代替手段としてフリーランスを選択している人が多いのではないかと思っています。アンケートからも最終的には正社員になりたいという思いが見受けられます。実際日本の会社のリモートワークを受けるといったケースも多く見られますね。

なるほど、正社員の代替手段としてフリーランスが選択されている方が多いということですね。

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https://waris.co.jp/16321.htmlより転載)

疑問その2 フリーランスの求人(仕事)にはどういうものがある?

実際フリーランスにはどんな仕事があるのですか?

米倉さん

そうですね、蘭ちゃんはフリーランスの仕事というと、どんなイメージがありますか?ライターとか?

WEBデザイナーとか、バックオフィスとか、割と切り出しやすい仕事のイメージですね。あまり中核の仕事に関わらない、アウトソースしやすい業務がフリーランスのイメージですね。あと高い専門性が求められる。

米倉さん

そうですね、確かにデザイナーとか、翻訳・通訳などの業務、コンサルタントもあるのですが、実は弊社で取り扱っているフリーランスの仕事ではマーケティング・広報が24%(新規事業立案なども含む)で一番多く、その次に人事総務経理22%(管理部門職種)、営業企画21%なんです。経営企画の案件もあるのですよ。

えー、意外!

米倉さん

確かにアウトソースしやすい業務の切り出しもあるのですが、中には例えば広報だと、プレスリリース書くだけとかではなく、ある消費財についてどんなターゲットにどんなことを打ち出せば響くか?から考える広報全般、全体の戦略を考えてほしいといった案件もあるのです。

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米倉さん

多いのはベンチャーの会社で、人が足りていない、そして知見もない、といった中でやっていて、経験豊富な方の力を必要としているというケースが多いんです。
そう、意外に思われるかもしれませんが、社内でやろうとすると教育コストもかかるので、フリーランスで即戦力の人材を調達してくる方がメリットがあると思われることが多いのです。
例えばマーケティング・広報であれば、企業向けの調査案件や食品、建設業など多岐に渡っています。一事例ですが、中小企業の老舗メーカーが新社長体制になり、新社長と伴走してくれる人募集!という案件もあります。
蘭ちゃんは自動車業界の営業企画でしたっけ?その業界だと結構大きな会社が多いので、確かにフリーランスの活用の仕方として切り分けられた業務をアウトソースする傾向が強いのかもしれません。

そうですよね(汗)、でもさきほどのお話だと営業企画の仕事はあるんですよね?

米倉さん

そうそう。営業となると二つ方向性がありますよね。新規顧客開拓で、ともすると見込み顧客のリストからつくってバンバン営業していく営業。既存顧客深耕でリレーションを大事に例えば高い商材をセールスしていく営業。

私は、既存顧客のリストとかつくってアプローチを提案したりしていました!

米倉さん

最近ではインサイドセールスのニーズが上がってきていて、潜在顧客に対するアプローチや休眠顧客を再開拓することを求められるようなケースも増えてきています。コロナを経てリモートワークが増えてきているので、その方面は増えています。

なるほど、リモートワークなら私たち駐妻も関わりやすいですね。戦略に関わる仕事となれば、時間拘束もされる感じでしょうか。

米倉さん

先ほども申し上げたように、正社員のような時間給で報酬が支払われるというより、業務委託なので、ミッションベースで報酬が設定されています。もちろん週3日だったりと目安工数はありますが、求められるミッション・成果が達成されるかどうかを企業側は期待して仕事を出しているんですね。正社員だと●時~●時など、勤務時間に対して給料が支払われると思いますが、フリーランスは違うんです。プロジェクト平均継続期間は約7ヶ月ぐらい、週2〜3日稼働量で、月間30万円程度の案件がボリュームゾーンです。

なんだか、正社員と比べるとフリーランスは企業との関係性が薄いのかと勝手に思っていたんですが、違いますね。コミットメントが求められるし、求められる責任も正社員レベルなんじゃないかと思えてきました。

米倉さん

その通りです。正社員と同様のコミットメントが求められ、家事や育児などがある中で求められる成果を出す自己マネジメント力も求められることになります。逆に返せば時間に拘束されない自由度があるということです。自分次第で家族にかける時間もつくることができるというメリットがあるのです。
あと、よく誤解されるんですが、フリーランスは一匹オオカミではできなく、他部署との連携をとることも大事です。求められるミッションが大きいほど、その会社の一員となっていろいろな人と協力しながら、コミュニケーションとりながら成果を出していくスタイルが望ましいですね。

なるほど、フリーランスでは会社との結びつきやコミュニケーションも大事なのですね。

<後編>に続く

ー インタビュアー 

振井蘭(フリイ ラン)

 ブラジル駐在歴1年​。中堅自動車メーカー営業企画8年経験後、夫の駐在帯同のため退職(夫も同じ会社)​。趣味は海外旅行。​フリーランスに興味はあるが、手に職がないので二の足を踏んでいる​。妊活中​。

 ※注 架空の人物です。

(企画・取材・編集:坂本智子、校正:金村彩香・秋元かおる)

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