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興味があったらまずやってみる精神〜エシカルな生き方〜

プロフィール:大学卒業後、三菱UFJ銀行に就職し、個人営業と社内のボランティア企画を経験。2011年の東日本大震災を機に、復興支援も行う森林保全団体に転職。2014年、夫のニューヨーク赴任に帯同。帰国後、2015年に一般社団法人エシカル協会の立ち上げから携わり、現在2児の子育てをしながらエシカル消費の普及啓発の活動中。

興味があったらまずやってみる精神〜エシカルな生き方〜

アメリカへ帯同経験があり、現在は日本の一般社団法人エシカル協会でご活躍されている竹地由佳さん。自分の関心のあることを追い続け、仕事にするまでの経緯も含めてお話を詳しくお聞きしました。

目の前にある今しかできない体験を

―海外転勤に同行する前のキャリアやライフプランについて教えていただけますか?

最初に、国際協力に興味を持ったきっかけについて教えてください。

中高生の頃から、漠然と国際協力や戦争と平和に興味がありました。大学生の時には、政治家インターンシップに参加。当時やりたいことが明確ではなかったのですが、目の前にある今しかできない体験を重視し、「まずはチャレンジ!」という気持ちを大切にしていました。就職活動では、人々の生活に密着し生活をより良くする情報を届ける仕事がやりたいと思っていました。

―三菱UFJ銀行に就職し、支店での個人営業を担当されました。想定していたキャリアや苦労などはありましたか?

毎日の業務と並行して、多くの金融系の資格を取得する必要があり忙しく、国際協力への関心が薄れていました。大きな転機は、銀行のCSRの一環で推奨されたエコ検定の受験です。検定を受けるにあたり、自然に囲まれた幼少期を過ごした経験も相まり地球環境への強い関心を改めて認識しました。同じタイミングでCSR部で部署関係なく植林やごみ拾いなどを行うボランティアチームの募集があり、支店の個人営業をしつつCSR部の活動を兼務することになりました。また、仕事帰りに環境やオーガニック、フェアトレードの講座に通い、知識を深めていました。

ー3.11を機に森林保全団体ヘご転職されました。大きなきっかけはありましたか?

2011年3月11日に起きた東日本大震災が大きなきっかけで、直接もっと人の役に立ちたいという思いから銀行を退職し、東北の復興事業も行う森林保全団体に転職しました。そこでは復興支援に携わりながら、商品開発やメールマガジン執筆、経理など幅広い業務を行いました。多くの人に日本の木の魅力を知ってもらうため、手探りの状態から開発を始めたヒノキの精油を用いたマッサージオイルが完成し、販売に至ったときはとても嬉しかったです。

―退職後に何か活動をされましたか?

退職後はボストンへの語学留学を行った後、帯同前に国際協力事業団(JICA)で事務スタッフとして勤務しました。ボストンでは保育園のボランティアや日本文化を伝える活動に参加。帰国後は帯同の準備をしつつ、国際協力事業団(JICA)一年契約の事務スタッフに。ずっとやりたかった国際協力の分野で、最前線で活動している方々のサポートを微力ながらさせていただきました。

帯同期間は一年間! 資格取得やボランティア活動を通じて更なる成長へ

―次に、帯同について伺います。帯同についてどのようなお気持ちでしたか?

とても楽しみでした。ボストンの語学留学から日数が経ってなかったため、友人と再会できると思うと嬉しかったです。就職せず、TESOLという英語が母国語でない人々向けの英語教授法の資格を取得すること様々なボランティア活動にチャレンジしたいと思いました。

―言語を教えるときに大切にしていることはありますか?

「いかに興味をもってもらえるか、面白く伝えるか」ということです。興味がないと情報をシャットアウトしてしまうため、イラストや簡単な英語表現を用いてフックを大切にしていました。TESOLの教育実習では語学学校の生徒や一般の人向けに無料で授業を行い、皆が楽しめる授業を心がけました。TESOLの資格取得で得た教授法には、語学はもちろん、何か伝えるときのヒントが多く含まれています。今後もTESOLで学んだことを活かし、人の役に立ちたいと思っています。

―その他にも現地の人のためのボランティア活動をされました。きっかけはありますか?

インターネットで「New York cares」というボランティアの募集サイトを見つけたことです。活動を通じて、アメリカのボランティアへの敷居の低さを感じました。なぜなら、オリエンテーション出席後は自分の希望の時間帯や内容に合わせてすぐに活動が可能なためです。ボランティアを選ぶ基準は、なかなか日本で出来ない活動にしました。具体的には、エイズの施設で昼食配膳、盲目の方への栄養指導アシスタント、小学生にヨガを教えるアシスタントなど。

―帯同後は、日本で一般社団法人エシカル協会の設立から携わりました。きっかけはありますか?

銀行員時代に受講していたフェアトレード・コンシェルジュ講座の講師(現在、一般社団法人エシカル協会代表理事の末吉里花さん)に声をかけていただき、もう一人の講座同期生と3人でエシカル協会を立ち上げました。帯同直前に末吉さんに会い、社会要請の高まりを感じ、フェアトレードも含むエシカル消費に視野を広げ、団体を立ち上げるかもしれないと伺いました。自分としても、一緒に立ち上げるかもしれないということを念頭に置き、ボランティアで経験を積みました。

―現在のお仕事内容について教えてください。

エシカル協会法人会員の窓口とメールマガジンの一部のコーナーを主に担当しています。また、取材や執筆などのご依頼をいただき、子育て世代に向けてエシカル消費をお伝えしています。

ー普段の生活で心がけている「エシカル」な習慣はありますか?

基本的な心がけとして、節水や節電、フードロスをなくす工夫を子供と行っています。また、服はフェアトレードの製品を購入し、友達に勧めることでエシカル消費を広めています。子供とコンポストのお手入れをする、兄弟や友人との服のお下がり、もう使わなくなったオモチャを保育園に寄付する、すてきなものを長く愛用するなど、毎日の暮らしにエシカルを楽しみながら取り入れています。

エシカルなライフスタイルをこれからも

―最後に、今後のキャリアやライフプランについて教えていただけますか?

子供たちや子育て世代にエシカル消費を伝えていく取り組みを続けたいです。また、今は自分の子供が小さいため幼児目線の実践について伝えることが多いですが、子供の成長とともにさらに幅広いエシカルの視点を発信したいです。加えて、エシカルは幅広いテーマなので、特に関心ある分野を深めたり、実践できる場をつくっていきたいと思います。

―プライベートでやりたいことはありますか?

アメリカでヨガやピラティス、クラシックバレエを始め魅力にはまりました。最近はヨガのトレーナー資格や腸セラピーの勉強もしています。なにをするにも元気な体と心が大事です。快適な心身をつくることをプライベートでやりたいと思っています。また、小さな子供がおり、地球とのつながりを感じてもらうためにも自然豊かな場所にたくさん出かけたいなと思っています。

学生ライター感想:

学生時代に感じていた漠然とした思いを「エシカル」という形で結実し、プライベートと仕事双方に良い影響を循環しているお姿がとても魅力的でした。「伝えたいことはありますか?」とご質問したところ、「若い人はやりたいことが決まっていない場合は、興味があったらまずやってみる精神を実践していれば自ずとやりたいことに近づき、見つかる」とお話されていて、まさに竹地さんのライフキャリアを体現したメッセージだと感じました。

取材・文:橋口琴音

 津田塾大学学芸学部国際関係学科/学士3年

校正:三浦梓

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