【プレ駐妻のキャリア奮闘記 vol.2】ブルー要因①「キャリア断絶」への恐怖
プレ駐妻のShokoです。
前回は、駐在について行く、ということだけで舞い上がっていた私が、自分自身の仕事・キャリアの将来を全く考えていないという事実に気が付き、訳もわからず「プレ駐妻ブルー」にかかったお話をさせていただきました。
本Vol.2と次回Vol.3では、プレ駐妻ブルーの原因を噛み砕いて考え、私自身がどのようにして不安な気持ちから乗り越えたか、という話をできればと思います。
なぜ「プレ駐妻ブルー」にかかってしまったのか?
整理してみると、大きくは「キャリア断絶の不安」と「ライフプランの欠如」の2要素が影響していました。
今回のブログでは、「キャリア断絶の不安」に関してお話しします。
キャリア断絶の不安をもたらした3要素
前回も自己紹介をさせていただきましたが、私は今社会人8年目にあたり、新卒以来フルタイム本業1本で働いてきました。会社に行って同僚と話し、お客さんのところへ行き、そして家に帰るー。ごくごく普通の「社会人」の生活スタイルしか、送ったことがありませんでした。
また、比較的忙しい部類に入る職種・業界(営業・IT)だったので、忙しさを理由に、会社関係以外で繋がりを新しく作ることは積極的にはしていませんでした。結果、会社を離れた時の自分の存在価値が分からず、アイデンティティが会社ありきのものになっていました。
さらに結婚前から、夫婦のお財布は「完全別々主義」の我が家。自分のために自由に使えるお金がなくなる不安や、余裕ある海外生活に必要なお金がどの程度なのか分からず、不安を感じていました。(駐在先が物価が高いと言われるフランスであること、夫が研究派遣のため、民間企業と比べ潤沢な手当てがないことも不安に拍車をかけていたように思います。)
つまり、駐在帯同を機に発生する「キャリア断絶」は
- 毎日働くルーティンがなくなる恐怖
- 会社に属さないことによるアイデンティ崩壊の危機
- お金の心配(自分+家族)
の3つの不安となって、私をプレ駐妻ブルーに陥らせていたのです。
不安の中で気づいた、とらわれていた自分の考え
実を言うと、最初はこんなに綺麗に整理などできていなくて、
「駐妻 お金」
「海外 在宅ワーク」
などの単語を、とにかく検索しては記事を読み、を繰り返していました。
個人ブログを立ち上げたら何か解決するのでは?、と思った時期や、
いっそインスタグラマーになろうか、という混乱から生まれた飛躍が過ぎるアイディアが脳をかすめた時期もありました(苦笑)。
ただ、情報に触れれば触れるほど、気づいたこと。
それは
「今までの当たり前にとらわれすぎていないか?」
と言うことでした。
今までと同じような働き方がしたい
今までと同じように存在価値を見出して欲しい
今までと同じような生活をしたい
変化に憧れて帯同することを決めたのに、
自分は何も変わろうとしていないことに、ハッと気づかされました。
そして友人からこんな言葉を伝えてもらったのも、励みになりました。
このタイミングに海外で生活できるなんて、それだけで羨ましいよ!せっかくだったら、その環境・その場所でしかできないことを楽しんだ方が、帰ってきてからのキャリアに繋がるよ!
そうか、今までのキャリアが延長できないことを「断絶だ」、と悲観するのではなく、
帰国後のキャリアまでイメージして、「どんな経験を新しく積んだら、より深みのある人/キャリアになれるか考え直してみよう」と。
この考えに至る間に、ふと思い出したのが、故スティーブ・ジョブズの有名なスピーチ”Connecting the dots(点と点をつなげる)”でした。
キャリアを線で考えると断絶だが、今までの経験(dot=点)と、駐在帯同期間中の経験(dot=点)をつなげていけば、代えがたいキャリアが築けるかもしれないと、スッと肩の荷が降りた気分になりました。
ちなみにお金面に関しては、現地でかかる費用+その他かかる費用(税金、保険等)を一度Excelに洗い出し、具体的にいくらかかりそうなのかを可視化しました。
これは私の性格ですが「分からないものに不安を覚える」性質なので、ざっくりでも可視化できたことで、渡航までにXX円貯金があれば安心だ、ということが分かり、以降この面での不安はずいぶん小さくできました。
読者のみなさんは「キャリア断絶」と聞いて、どんな不安を感じましたか?
また先輩駐妻の皆さんは、どう乗り越えられてきましたか?
記事では整理した、と言ってはいますが、急に不安が襲ってくることは今でもあります。(そんな時は自分の思考を辿って、こう整理したのだから安心せよ!と自分に言い聞かせています笑)
ぜひ皆さんの経験や不安を、感想としてコメントいただけると嬉しいです😊
次回のお知らせ さて次回は、プレ駐妻ブルーのもう1つの要因「ライフプランの欠如」に関して、お伝えできればと思います。