INTERVIEW

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プロフィール:1982年生まれ。大学卒業後、地元中小企業にて営業事務を経験。結婚のため転居し医療事務資格取得後、大学病院で経験を積む。その後、新規業務(医師事務作業補助者)として立ち上げから関わる。うち院長・副院長秘書の業務も経験。出産育児のため1年ほど休職し復職。その後、大学病院医局秘書に転職し2年ほど勤務。2021年2月より、夫の台湾赴任に帯同中である。

家庭、キャリア、勉強だって諦めない チャレンジし続ける生き方とは

今回は、台湾にて駐在帯同中の植村典子さんにインタビューさせていただきました。「結婚後の再就職」や「出産後の復職」といった、女性にとって難しいとされる道を歩んできた植村さん。家庭・仕事・勉強、どれも諦めずにチャレンジし続ける生き方に迫ります。

ライフイベントに左右されないバリキャリ時代

ー早速ですが、渡航前のキャリアについてお聞きしてもよろしいでしょうか?

結婚と転居を機に営業事務の仕事を離れたのですが、働きたい気持ちがすぐに出てきました。そこで職業訓練校に通い、職探しを始めたんです。転勤が多い夫のことも考え柔軟に働ける職種が良いと思った結果、医療事務を選択しました。医療事務の資格取得後、大学病院で勤務をすることになりました。

その後、新規業務の立ち上げの関係で医師事務作業補助資格も取得し、医師事務作業補助者としても働き始めました。お医者さんの秘書のようなものです。その流れで、日本赤十字社病院にて院長・副院長秘書も経験しました。途中、出産育児のため1年ほど休職し復職したのですが、秘書業務を極めたいと思い立ち、35歳で大学病院の医局秘書に転職しました。

―本当に様々なお仕事を経験され、その間に2つも資格取得されたのですね!途中、出産・復職もご経験されているということで、何か大変だったことはありましたか?

出産後の復職への思いは強かったのですが、当時の職場にはその前例がありませんでした。しかし、ラッキーなことに同時期に出産した同僚と「私たちでその前例を作ろう」となり、職場の方も応援してくださったので実現できました。とはいえ、出産前までバリバリ働いていたからか切迫早産になってしまったので、出産前は出来るだけ無理はされないことををお勧めします。

コロナ禍での渡航と現在の駐妻生活

―現在台湾にて駐在帯同中ということですが、渡航までの流れを教えていただけますか?

コロナの流行前に夫の台湾への転勤話が出まして、そこで家族全員での渡航を決断しました。家族全員の渡航を決断することはさほど迷いませんでした。しかし、その後コロナの大流行で渡航が制限されたため、渡航が1年ほど延期になってしまいました。その間に夫の単身赴任の話が出ることもありましたが、昨年12月に渡航が可能になったときを見計らい、なんとか家族で台湾に渡ることができました。

―コロナ禍で難しい決断を迫られていたのですね。現在、何かお仕事はされているのですか?

現在は、帯同ビザの関係で働くことはできません。その代わりに娘の世話や家事、そして通学とオンラインで中国語と英語の学習に取り組んでいます。また、何らかの形で社会に貢献できればと思い、駐妻としての経験を赤裸々にブログで発信しています。

チャレンジする生き方とこれから

―帰国後のキャリアについて、何かプランはお持ちですか?

今、学んでいる言語を生かしたいと思っています。以前勤務をしていた大学の研究室には海外から多くの方がいらっしゃっていたので、さまざまな言語が飛び交っていました。当時「日本語以外も話すことができたら、より幅広く仕事に携わり、彼らの手助けもできたのに」と思っていました。帰国後に再び大学でお仕事ができたときのためにも、日々言語学習に励んでいます。あとはボランティアですね。本の読み聞かせのサークルを立ち上げるなど、子どもたちに英語も交えての読み聞かせをしてみたいと思っています。

―帰国後もアクティブに活動されるご予定なのですね!仕事に子育てに勉強といった様々なことに日々励まれているお姿に感銘を受けました。行動力の源はどのようなものなのでしょうか?

変化といいますか、チャレンジをすることが好きなのだと思います。これまでは、キャリアに関しても、自分のやりたいと思ったことをその時々で流れるままにこなしていました。しかし、台湾に渡航するにあたって「家族一緒にいることが私にとって一番大事だ」と実感するようになったので、これからは家族を最優先できる選択肢を選びつつ、さまざまなことにチャレンジをしようと思っています。

―植村さん、本日はありがとうございました!これからのご活躍を楽しみにしております!

学生ライター感想:

仕事だけではなく、子育てに家事、資格取得や言語学習、さらにはブログでの発信まで、多くのことをこなされる植村さんのチャレンジ精神にとても感銘を受けました。挑戦するかどうか迷うのではなく、興味があったらとにかく挑戦するという姿勢を見習いたいと思いました。

取材・文:中村陽

 津田塾大学 学芸学部 英語英文学科3年

校正:中山斉奈

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