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Shokoさん

【プレ駐妻のキャリア奮闘記 vol.1】私がプレ駐妻ブルーになった日

みなさん、はじめましてShokoと言います。

約1年半後の2021年秋〜フランスへ研究派遣される主人に帯同予定の、言うなれば「プレ駐妻」の立場です。

駐妻キャリアnet会員でも、90%以上の人が3ヶ月以上のプレ駐妻期間を過ごしているようです。 

プレ駐妻期間アンケート

私のように1年以上プレ駐妻期間がある人はそう多くはないかもしれませんが、情報が不足し、先々へ不安を最も感じるのは、実はプレ駐妻の時期ではないでしょうか?私は、まさにその一人でした。

 海外生活や現地で出会う人に期待が膨らむ一方、自分自身のキャリアに目を向けると、この駐在帯同という出来事が、今の仕事、そして帰国後のキャリアにどんな変化を与えるか想像できませんでした。というか想像しすぎた結果、何をすれば良いのか分からず、一人混乱が増すばかりでした。

結論からいうと、「駐在帯同後のキャリア」を見据えて、私は副業を始めました

まだ駐在生活すら始まっていないプレ駐妻なのに。(笑)

といっても、この行動を起こすまでには紆余曲折ありました。

なぜなら、自分のキャリア観、これは「仕事」という狭い意味ではなく、「どう自分の人生を歩みたいのか」という大きな問いと向き合うことになったからです。この過程を、ぜひ悩める駐妻のみなさんに共有したいと思い、今回執筆を希望しました。 

「プレ駐妻のキャリアに関するモヤモヤを晴らすぞ!」という意気込みで、全7回(予定)の連載記事をお届けします。 

  プレ駐妻のキャリア奮闘記【全7回】

Vol.1 私がプレ駐妻ブルーになった日 ←今回

Vol.2 ブルー要因①「キャリア断絶」への恐怖

Vol.3 ブルー要因②ライフプランの欠如

Vol.4 キャリアの解像度が上がると、今やるべきことが見えてきた

Vol.5 駐在帯同後キャリアに向けた「副業」という決断

Vol.6 先輩インタビューその1

Vol.7 先輩インタビューその2

プレ駐妻で不安になっている方の役に立てばというのはもちろん、数年後に駐在予定がある方、すでに駐在生活が始まっていらっしゃる方にも、今後のキャリア展開のヒントになれば幸いです。

駐在帯同は楽しいことしかない!と、能天気だった私

shoko_image

前置きが長くなってしまいましたが、改めて自己紹介です。
29歳会社員のShokoです。
今は外資IT系に勤めていますが、今まで一度も海外で生活した経験はなく、いつか海外で暮らしてみたいという気持ちは、学生時代に留学を費用面で諦めた時から持ち続けていました。
そして結婚後・駐在後も仕事は続けたいことは、主人にも伝えていました。一方、主人とは遠距離恋愛→週末婚が続いていたので、駐在を機に海外で一緒に暮らす=帯同すること自体は、あまり迷わず決めていたことでもあります。
結婚前から、主人の海外駐在は数年内にある、ということは分かっていたのですが、その駐在が自分のキャリアに与える影響は、正直深く考えていませんでした。

自分が外資系勤め、ということも安心材料だったのかもしれません。

  • 海外支社がたくさんあるし、どうにかなるだろう
  • 今の仕事(国内ポジション)のまま、リモートワークで対応できるのでは? と言った「勝手な思い込み」

また、海外生活への憧れが何倍増しにもなっているテンションだったため、不安要素が見えなくなっていたのも事実です。(「パリジェンヌだから毎日フランスパンが食べられる〜」などと友人に言っていた程、能天気でした笑)

そして、主人の駐在時期が約2年後にほぼ決まってきた頃。

1年の駐在生活から帰国した友人夫婦に相談していた時に、お花畑だった私の頭が、一気にブルーになるのです。

期待とワクワク100%の駐在帯同のはず・・だった

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友人との会は、至って和やかに進みました。

こんなグッズ持っていくと便利だよー、保険はこういうのに入った方が良いよー、など。

彼女らと駐在エリアが近かったので、旅行の写真もたくさん見せてもらい、赴任後に主人と行きたい旅行先を妄想したりして、すごく楽しい時間でした。

しかし、最後にポロっと友人から出た言葉に衝撃を受けました。

「そういえば、Shokoって仕事どうするの?」

聞くに彼女は、1年の比較的短期な駐在生活だったこと、会社に休職制度があったことでキャリアへの影響はあまりなかったけれど、制度は会社によりだいぶ違うから早めに調べた方が良いとのこと。

早速社内で確認したところ、分かったことは4つ。

  1. 正式な「帯同休職制度」はない
  2. 税金ビザの関係で日本の仕事を海外ではできない
  3. 海外支社で営業職の場合、現地語の要件が含まれることが多い
  4. 同じチームへ復帰したい場合、面接・採用プロセスが再度発生(ポジションがあるかも不明)

「駐在」という概念がない外資系ならではの、「日系企業ほど駐在帯同に特化した制度は整ってはいない」ということが分かってきたのです。

勝手な思い込みで、「長期休職はできるもの」と考えていたため、休職ができない場合の選択肢として何があるのか整理がつかず、決め込んでいた「駐在帯同」自体、今の仕事を諦めてまで行くべきものなのか、と揺らいでしまうほどでした。

さらに、駐在前後で子どもを授かりたいというモヤっとした希望もあり、自分がさらに何をしたいのか、そのために今何をすべきか一気に分からなくなり、不安が押し寄せてきました。

こうして私はマリッジブルーならぬ「プレ駐妻ブルー」にかかってしまった

という訳で、それまで能天気にパリジェンヌ生活を夢見ていた私は、

突然の「プレ駐妻ブルー」にかかってしまったのです。

駐在に行く、ということしか決められていなかった私は、帰国後の自分がどんなキャリアを歩んでいきたいのか、その逆算が全くできていませんでした。

一方、比較的早め(2年前)からプレ駐妻の身になったので、「逆に海外に行く前に何かできることがあるのではないか」という焦りも感じてしまっていました。

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 言うなれば、「ありたい姿」と「取れる選択肢」が整理できておらず、情報洪水に飲まれていた…。そんな状況でした。 そもそも私がブルーになった要因を言語化していくと、一体何があったのでしょうか?

  次回のお知らせ  

次は2回に分けて、プレ駐妻ブルーの要因「キャリア断絶への恐怖」と「ライフプランの欠如」に関して、何が問題で、私がどう整理していったかということを、お伝えしていきたいと思います。

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