INTERVIEW

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プロフィール:1984年生まれ。大学卒業後、健康食品通販会社にてデジタルマーケティング、プロモーション企画を経験。海外インターンを経験後、インドにてIT/WEBサービスで起業。2016年夫のインドネシア赴任に帯同。2020年より現在までコロナによる母子帰国後インドネシアのウェブメディア会社にてリモートワークの傍ら女性のキャリアや独立支援中。

チャレンジ精神をモットーに進み続けるキャリア人生

海外インターンやインドでの起業など、幅広いキャリアを持つ山本信子さん。ご自身の経験からお仕事に対する熱い想いをお聞きしました。

20代のうちにチャレンジ

ー海外帯同前のキャリアについて教えてください。

大学卒業後、健康食品業界に就職しました。配属前に部署見学をした際に、とても仕事ができる女性にお会いして、その方と働きたいと強く思い、デジタルマーケティング部署を希望しました。その方のもとで社会人としての基礎からデジタルマーケティングに関する知識まで幅広く学び、その全てがその後のキャリアにつながっていると思います。

ーその後、退職しグローバル人材育成プログラムにてシンガポールでインターンをされていますが、なぜ参加されたのでしょうか。

今振り返ると、勢いで参加しました。学生時代に国際交流サークルに入り、留学経験もあったことから、海外で働くことに興味がありました。会社でも海外事業部新設の話が出ていましたが具体化するまでに時間を要すると感じました。20代のうちにチャレンジして自分を成長させたいと考えていたので「今だ!」と思い、インターンに応募しました。

ーその後、インドでIT/webサービスの会社を創業されていますが、どのような経緯だったのでしょうか?

当初はインターンが終わったら海外で再就職しようと考えていて、起業するという考えはありませんでした。しかしプログラムの中で、とても優秀でビジョンを持った友人からの起業の誘いを受け、単純に嬉しかったこと、そしてどうせチャレンジするなら、思いきり今まで経験したことのない事をしたい、という気持ちで起業することを決意しました。

知人が同プログラムでインドへインターンに行っていたことと、当時は日系IT企業の競合が少なかったため、インドで起業することにしました。人が集まるサービスとしてマーケティングや市場調査ができるアプリを開発しました。

ー結婚を機に日本に帰国されたということですが、創業された会社を卒業することに抵抗はありませんでしたか?

日本でできる業務を行おうと考えたこともありましたが、インドでの事業が成長期で、足を引っ張りたくないと思ったことと、日本で新たな生活をスタートさせたいという気持ちもあり、退職し日本に帰国しました。

ー出産されて、育児休暇中にインドネシア駐在への帯同が決まった時はどのようなお気持ちでしたか?

仕事に関しては、日本での仕事を外注してもらい、リモートで続けられそうだったので、あまり心配はありませんでした。まだ小さい子供を連れて行くことは多少心配でしたが、何とでもなると思っていましたし、それよりも駐妻として、また海外に行き新たな生活をすることはとても楽しみでした。

キャリアカフェとの出会い

ーインドネシアでのキャリアについて教えてください。

駐在帯同前に勤めていた日本企業の上司が変わり、インドネシアに行ってから半年くらいで外注の仕事がなくなりました。その時は、仕事をしていないことや育児で自分の時間が確保できないことがストレスで落ち込んだり孤独感を感じました。また何のためにこれまで頑張ってキャリアを積んできたのかとキャリアの断絶や何もしていない自分に焦りを感じる毎日でした。

その後、駐妻の方々がキャリアについて考えるキャリアカフェに通うようになり、何度か参加する中で、個性的ですごく充実した日々をジャカルタで送っている運営メンバーの方ともっと仲良くなりたいと思い、運営メンバーに入りました。運営メンバーになったことで、人間関係や行動も大きく変わり、良いターニングポイントになりました。全てボランティアではありましたが、日系企業と連携して現地の市場調査や商品のヒアリングをしたり、インドネシア人向けのビジネス研修も実施しました。

現在はコロナの感染拡大により日本に一時帰国中ですが、インドネシアのメディア企業と業務提携し、リモートで社内の業務管理などをお手伝いさせていただく一方で、個人でも、主に海外帯同経験のある女性を対象に、リモートでコーチングや起業・副業支援をしています。

「働きたい」をサポート

ー今後のキャリアプランはありますでしょうか?

夫の本帰国が見えてきて、生活の基盤が日本になりそうですので、駐妻に限らず転勤族ママなど、1つの場所でなかなかキャリアの継続が難しい女性のキャリア支援に、今後は力を入れていきたいと思っています。どこにいても持ち運びのできる仕事に必要なスキル(ポータブルスキル)を身につける手助けをし、再就職、またはフリーランスとして独立する支援をしていきたいと思っています。

ーこれから駐妻になる人へのメッセージをお願いします。

誰もが得られる経験ではないので、ぜひ全力で駐在生活を楽しんで欲しいと思います。現地でしかできないことを突き詰めることが、後々の自分の強みになるので、自分が打ち込めることを全力で楽しんだり、さまざまなことにトライしていくことが大切だと思います。

学生ライター感想:

どこにいても働く意欲や行動力の強さを感じられました。「20代のうちにチャレンジ」という明確な目標のもと、キャリアを進めていらっしゃった経験談がとても勉強になりました。

取材・執筆:鎌田睦美

 津田塾大学2年

校正:室田美鈴

文責:三浦梓

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