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多彩なキャリア✖️駐妻経験を活かして「世界のどこにいても働けるキャリア」を

プロフィール:新卒でソフトバンクグループ入社、法人営業を3年経験し、ANAの客室乗務員に。夫の海外駐在に伴い退職。二カ国での駐在中に幼児教育の資格取得、コミュニティ立ち上げ等を経験、2017年帰国後にどろんこ会グループに再就職。現在はDX支援を行う(株)Kaizen Platformにてオペレーションマネジメント職

多彩なキャリア✖️駐妻経験を活かして「世界のどこにいても働けるキャリア」を

今回は、駐在帯同や妊娠・出産を挟みつつ、法人営業や客室乗務員、コミュニティの立ち上げ、広報など、多様な経験を積まれた後、現在は「世界のどこにいても働けるキャリア」を体現されている、大渕久恵さんにインタビューさせていただきました。

「石の上にも三年」​​基礎を固め、次のキャリアへ転職

ー初めに、配偶者の駐在に帯同される前のキャリアについて教えていただけますか?

もともと、メディア・広告業界に興味がありました。私の時代は新卒市場は就職氷河期だったため苦労はしましたが、幸いにも、インターネット広告を扱うソフトバンクグループ(株)系列の人材会社に就職することができました。その会社へ入社することが私のゴールではありませんでしたが、当時は「石の上にも三年」という考え方を非常に大切にしていたため、3年間、法人営業の仕事に向き合いました。

ーその後は、どのような経緯で客室乗務員のお仕事を選ばれたのでしょうか?

周囲に退職を応援してもらえるような転職先として、航空業界に目を向けました。さまざまな場所を訪問できることに魅力を感じ、全日本空輸(株)の客室乗務員になりました。チームワークを大切にする客室乗務員の仕事はとにかく楽しかったです。「お客様に満足していただく」という共通の目的に向かって阿吽の呼吸で動き、より良いサービスや安全安心な空間を提供することにやりがいを感じていました。

駐在帯同に女性のライフイベント、物事のタイミングは難しい

ー配偶者のオーストラリア駐在に帯同される際のお話を伺ってもよろしいでしょうか?

国際線を担当していたときに、夫の駐在が決まりました。客室乗務員の仕事は大好きでしたが、まだ新婚だったことと、当時は休業制度などもなかったため、退職して帯同することにしました。新しい生活をポジティブに考えていましたが、実際は、退職から出国まで2週間しかなく、不安や寂しさを感じる余裕がありませんでした(笑)

ーオーストラリアでは、どのように過ごされたのでしょうか?

まずは英語力を上げたいと思い、語学学校に数か月間通いました。その後、実用的な英語力を鍛えるには英語を使って何か他のことを学んだ方がいいと思ったことと、以前から興味のあった発達心理学を学びたいと思ったため、幼児教育の専門学校に入学し、保育と児童英語教師の資格を取得しました。

ー外国の幼児教育について勉強するというのは面白そうですね!

そうですね。オーストラリアには様々な人種や民族の人がいますが、子供たちは、それぞれのバックグラウンドを大切にしつつどのようにして同じ国民として共生するか、ということをきちんと学んでいて、素晴らしいなと思いました。最近日本でも様々な企業が導入しようとしているDiversity & Inclusionの考え方を10年以上前、しかも幼児教育の現場で学ぶことができたのはとても良い経験でした。

ー帰国後は、どのように再就職をされたのですか?

帰国直後から仕事を探しましたが、帯同に加えてオフィスワークではない客室乗務員の経歴もブランクとして扱われてしまい、当時は派遣会社の登録すらできませんでした。違和感を覚えつつ事務のアルバイトをしていたときに、オプショナルツアーを専門に扱う旅行会社で働いている友人が、仕事を紹介してくれました。しかし正社員として内定した直後、諦めかけていた妊娠が判明し、結局パートとして働くことになりました。「妊娠・出産」と「正社員雇用」の両方を、同時に選ぶことの難しさを実感しました。

ーその後、ご主人のブラジル駐在にも帯同されたそうですね。

はい。実は、2011年の震災と第一子の妊娠期間が重なってしまい、パートの仕事を中断せざるを得ませんでした。出産して仕事に復帰しようとしましたが、同時期に2回目の駐在帯同が決まりました。物事のタイミングの難しさを再び痛感しましたが、日本の労働条件で、親族などの手助けなく夫婦のみで乳児を保育園に預けつつ働くことに対して不安もあったため、帯同に安心した自分もいたと思います。

ブラジルでは第二子を妊娠し、初の海外出産を経験しました。情報の有無で日常生活の満足度が変わると感じたため、ブラジルでの育児に関する情報交換ができるグループを立ち上げました。また、この「駐妻キャリアnet」も、将来のキャリアに不安を感じている駐妻が沢山いることを知ったため、仲間と一緒に設立しました。

場所にとらわれないキャリアを目指して

ー最後に、現在そして今後のキャリアについて、お話を伺えますでしょうか?

はい。ブラジルから帰国後は、保育園の広報に就職しました。しかし次の駐在帯同に備え、世界のどこにいても働けるキャリアを目指すため、フルリモートで勤務ができるDXコンサル会社に転職をしました。全く未経験の仕事で大変ですが、過去の転職や駐在帯同で培った「複雑な状況を自分なりに整理し、新たな道を切り開く」力が非常に役立っていると感じます。これからも、駐在帯同の経験を活かして、「世界のどこにいても働けるキャリア」を積み上げていければ嬉しいです。

学生ライター感想:

情報交換グループや「駐妻キャリアnet」を立ち上げるなど、まさに「0から1を作る」大渕さんの行動力にエネルギーを感じます。多彩なキャリアや経験が輝いて見えました。

取材・文:笠原菜々子

 津田塾大学学芸学部英語英文学科3年

校正:山口友梨子

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