INTERVIEW

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プロフィール:大学卒業後はSEとして商社や流通企業のシステム開発に従事。その後、コンサル企業にてIT監査、商社にてシステム企画やIT監査の担当に従事する。結婚退職し2度のブラジル駐在に帯同後日本に帰国。RPA開発のコンサルや女性コミュニティ運営に携わる。現在はアメリカ合衆国ルイジアナ州にて3度目の駐在に帯同中。

幅広く学び、できることを探す

2度のブラジル帯同経験があり、現在はアメリカ・ルイジアナ州に帯同されている前田美智恵さん。キャリアではIT×監査の経験を生かしてご活躍。現在は子育てに奮闘しながら語学を中心に学びを続けているそうです。

時代に合ったスキル構築でスムーズにキャリアをステップアップ

ー帯同前までのキャリアについて教えてください。

大学卒業後、IT企業に就職し、6年勤務しました。IT関連スキルを身につけることができ、当初は満足していましたが、大手企業のIT系子会社のため、親会社関連の業務が多く、異なる環境を知りたいと思うようになりました。

当時、アメリカでSOX法という企業改革関連の法律が施行されたことに伴い、監査法人系コンサルティングファームがIT関連業務経験者を募集していました。担当プロジェクトに一区切りがついたことに加え、IT企業出身で、様々な環境を経験したいと考えていた私にピッタリだと思い、転職を決めました。

転職後はITだけでなく、監査関連業務スキルも身につけることができました。その後、日本でも同様の法改正が行われたことで、新卒で入社した企業に必要とされたため再入社しました。その後数年勤務し、帯同と結婚を機に退職しました。

3度の帯同

ー帯同に合わせてお仕事を辞めることに抵抗はありましたか?

退職前までに10年ほど働いており、やりきったと思っていたので、あまり抵抗はありませんでした。日本に帰ったらすぐ再就職できると思っていましたし、ここまで帯同生活が長くなるとも思っていませんでした。

前田さんは、ブラジルで1年半、日本に半年帰国、再度ブラジルで4年半、日本に本帰国、その2年後アメリカ帯同という生活を送られています。

ブラジル帯同の最初の1カ月はきつかったです。インターネットやテレビがなく情報収集が困難で、あまり外に出歩けない時期が続きました。また結婚前まで10年以上1人暮らしをしていて、人と暮らすのが久しぶりだったことや、仕事もなく、国も言語も異なる新しい環境への適応が難しかったです。

インターネットが整備された後は、語学のレッスンや習い事を始めることができ、忙しくも楽しい生活が送れるようになりました。サンパウロは都会なので、少し出歩くと目新しいものが多くあり、非常に楽しかったです。

その後妊娠し安定期に帰国しましたが、再度ブラジルに帯同することになりました。当初は出張だと思っていたのですが、出張中の夫から「駐在になった」という連絡があり、1才半の子どもと再度帯同しました。2度目のブラジル帯同生活はとても楽しかったです。ブラジルでは子どもの誕生日などに盛大にパーティを開く文化があるので、ブラジルの人からノウハウを学び、駐在家庭のパーティ開催を手伝っていました。

帰国後もこのようなことを仕事にしたいと思っていましたが、ブラジルで生まれた下の子の保育園入園に苦労して実現できませんでした。しかしブラジル帯同中からWarisという人材紹介サイトに登録し、これまで培ったITスキルを生かして「RPA女子」というプロジェクトの一員としてリモートで働くことができました。このときNHKの「朝イチ」という番組に密着取材をしていただきました。それ以降私が関わっていたプロジェクトが大きくなり、私も運営として地方自治体や企業向けにRPAコンサルティングを行いました。

そしてまた夫の海外駐在が決まりましたが、今回は「英語圏で暖かい場所」を帯同条件としていました。アメリカのルイジアナ州は条件をクリアしたので帯同を決めました。しかし今の帯同先は他の日本人駐在員家庭もほぼおらず、近くに商業施設もないため、出かける機会がとても少なくなりました。

また今は大人向けの語学教室を受講していますが、オンライン授業のため、1日のほとんどを家の中で過ごしています。

社会とつながる接点としての仕事

ー今後、どのようにキャリアを構築していく予定ですか?

私は事前にキャリアのゴールを決めて進んでいくよりも、流れに乗って進んでいく方が自分に合うと思っています。なので帯同中は、やりたいことがあれば仕事をしようという意識です。IT分野は領域がとても広いので仕事の選択肢が多く、また今は仕事をしておらず自由に使える時間があるので、世の中やIT業界の流れを自分なりにキャッチしながら、できることを探したいです。

私は仕事を「社会と繋がる接点」だと思っているので、キャリアや仕事に関係するものだけではなく幅広く情報をキャッチしていきたいと思います。

学生ライター感想

仕事は社会との接点という言葉が印象に残っています。仕事に関係すること以外からも学び取ろうとする姿勢が素敵だと思いました。私も様々なことから貪欲に学びとっていきたいです。

取材・執筆:渡辺璃香

 慶應義塾大学大学院 修士1年

校正:室田美鈴

文責:三浦梓

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