INTERVIEW

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プロフィール:大学卒業後、大手人材紹介企業に入社し、新卒採用支援業務を担当。その後コンサルティング会社を経て法律事務所にて弁護士秘書として勤務。シカゴに2年駐在帯同中、現地法律事務所にて語学力を活かした幅広い業務を手がける。帰国後、英語教育系企業にフルタイム勤務で復職、現在に至る。

教員という夢を持ちつつ子育てと仕事の両立に励む

教員になるという夢を持ちつつ、仕事と子育ての両立に奮闘するOさん。アメリカ駐在帯同中に見つけたワークライフバランスの取り方、子育てについて教えていただきました。

ライフプランを見据えた就職と帯同への不安

―新卒で教員にならず一般企業へ就職した理由を教えてください。

大学時代に英語の教員免許を取得しましたが、就職活動時に教員になるか、一般企業に就職するか悩みました。長く働き続けたいという思いから、まずは一般企業へ就職することを選びました。その後、コンサルティング企業への転職時に、体調を崩したことをきっかけに、結婚、出産後も働きやすい仕事がしたいとより一層思うようになりました。

―帯同に対して不安はありましたか。

結婚当時から配偶者が海外大学院への進学を希望していることを知っていました。私自身、旅行が好きなため、帯同をポジティブに捉えていました。しかし帯同決定時は子供が1歳になったばかりで、海外での子育て等、生活に不安がありました。

また自分がアメリカで仕事を続けられるかも不安でしたが、就労ビザの取得ができることになったため、帯同期間の目標をアメリカで働くことにしました。帯同中にアメリカ在住の日本人コミュニティを通して、法律事務所で働く日本人と出会いました。日本での法律事務所の就労経験を活かし、その方が働く法律事務所へ就職しました。

見えてきた仕事と子育ての理想形

―帯同中の仕事について教えてください。

以前から英語を使う仕事をしたいと思っており、日本語を英訳する仕事ができて楽しかったです。同時に翻訳の難しさも感じました。また会社の戦力として働けたので、人の役に立てていると実感でき、やりがいにも繋がりました。

同僚にも恵まれ、人として非常に尊敬できる日本人女性の方にも出会うことができました。希望の勤務時間の中で子育てと仕事の両立を目指しながら、さまざまな仕事を経験させていただき、コロナがなければ永住したいと思うほどでした。

―仕事をしながらの子育てで意識していることはありますか。

仕事が忙しくても、なるべく子供にあたらないようにしています。アメリカの保育園は子供が好きなことを自由にできる環境のため、子供の個性を伸ばすことができたと思います。日本では先生の言うことをよく聞く子がいい子だと言われることがありますが、わが家ではできるだけ他の子と比べず子育てをしたいと思っています。

今できるベストの選択を

―本帰国後について教えてください。

帰国後に就職した企業では英語を使う仕事がないため、転職を考えたこともありますが、希望の勤務時間と合う企業への転職は難しかったです。ワークライフバランスの観点から、アメリカでしていた週4日で9時〜16時勤務がベストだと感じています。

―今後のキャリアプランについて教えてください。

教員という夢がありますが、これまで10数年間続けてきた企業での就労をここで辞めることは大きな変化であり、勇気が必要だと思います。

数年後には再び配偶者が海外に転勤する可能性があり、その時には子供は小学生になっているので、子育てが落ち着いていると思います。これからはその時々の状況に合わせて、自分にとってベストな働き方について、模索するのが良いかなと思っています。

学生ライター感想:

帯同中のお仕事について、楽しそうにお話しされる姿が印象的でした。子育てと仕事の両立をしつつ、自分にとってのベストを追い求める姿が素敵だと思いました。

取材・文:伴仲 紗恵

 津田塾大学 多文化・国際協力学科/1年

校正:室田美鈴

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