「働き続ける」を目標としつつも、等身大の自分で今を柔軟に生きていく
プロフィール:大学卒業後4社経験。社会人経験は20年程度、IT業界での採用担当として企画から運営(大学訪問、母集団形成、説明会、選考)までを実施。年間500人以上の面談実績あり。2020年11月にシンガポール渡航。現在はシンガポール在住日本人向け情報誌発行会社でマーケティングおよびインサイドセールスを担当。
「働き続ける」を目標としつつも、等身大の自分で今を柔軟に生きていく
今回はシンガポールに駐在帯同中の竹下真輝さんにお話をお伺いしました。やりたい仕事を求めつつ等身大の自分を見てもらうことを重視した就職活動を始め、真輝さんの柔軟な生き方についてお話いただきました。
「働き続ける」ための就職活動
―大学卒業後、ライフプランはお持ちだったのですか?
就職氷河期の中、就職活動を通して漠然と手に職をつけ長く仕事を続けたいと思っていました。そこで金融についての知識やソフトウェアの知識を身につけたら社会で長く働いていけるのではないかと思い、文系でしたが最初は金融系のシステム子会社に入りました。そしてSE(システムエンジニア)として社会人のスタートを切りました。
しかし1年後に総務部に異動となり、経理や人事の仕事に携わるようになりました。その際、人事の仕事が自分にとって苦ではないと感じたため、より幅広く人事関連の仕事をしてみたいと思い、計4社で主に採用関連の業務につきました。
―これまで4社に就職されていますが、転職に不安やハードルは感じませんでしたか?
不安やハードルは特に感じませんでした。転職に際して不安やハードルを感じてしまう 理由は、ご自身が社会を通して実現したい目標や希望を念頭に置くのではなく、転 職条件 などにこだわっているからではないでしょうか。私は等身大の自分をありのまま にお伝えし、双方納得の上、ご縁があるところに就職したいと思っています。入社後も自 分ができる範囲内で、最高のパフォーマンスを発揮したいと考えています。
パートと子育てを両立するシンガポールでの生活
―子育てとお仕事の両立は大変ではないですか?
現在はシンガポールにてシンガポールに住む日本人向けの情報誌の発行やWEBサイト・SNSで情報発信をする会社でパートとして働いています。1日5時間勤務なのでそこまで大変ではないです。
シンガポールでは新型コロナウイルス対策の規制が厳しくワークフロムホームといって在宅勤務が主流となっています。メールやslackなどを使いパソコンひとつで仕事をすることができるため、家事と仕事の両立がしやすいです。
残りの帯同期間はシンガポールを楽しみ、帰国後はキャリアの道へ
―今後のビジョンについて教えてください。
シンガポールでは、2021年8月に政府から発表があり今私が保有しているビザでは、WP(ワークパーミット,労働許可証)を取得することで就労可能になりました。よって、とりあえず今、与えられている仕事をしっかりとこなして経験を積みたいと考えています。現在の業務内容は日本で働いていた時とは全く異なる職種ですので、帰国後の就職活動の際に、アピールできるよう知識や経験を積んでいきたいと思います。そのほか時間があれば、シンガポールでの生活を楽しみつつ、英語の勉強にも取り組んでみようかなって思っています。
―日本帰国後のプランはありますか?
日本に帰国したらまた仕事を探そうかなと思っています。今はパートタイムで働いてい ますが、日本に戻ったら日本で働いていた時の給料で正社員として働きたいと思っていま す。しかしブランクがあるので現実的には難しいかもしれません。待遇が少し下がったと しても、今までと同様、自分が今まで経験してきた内容をお伝えし、自分に合っていると 納得して働ける会社に出会えたら良いなと思っています。
学生ライター感想:
焦らず自然体でいることを大切にされていて素敵だと思いました。大学時代は時間の制 約にとらわれず留学や旅行をしたらいいのではというお話が印象に残りました。コロナが 収束した暁には、実践したいと思います。
取材・文:伴仲 紗恵
津田塾大学 多文化・国際協力学科/1年
校正:中山斉奈