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湯本レイナさん

【会員によるリレーエッセイ / Vol.1】ライフデザイン フィールド代表 湯本レイナさん

新企画「Our Voices ~ 会員によるリレーエッセイ」
駐妻キャリアnet会員のリアルな経験談を、会員と会員がバトンタッチしてゆくリレー形式でお届けしていきます!等身大のロールモデルに出会うことが出来るかも!?
また、Facebookの会員限定グループ内では、リレーエッセイにご登場いただいた方と会員の皆さまとの交流の場を設ける予定です!

皆さま、はじめまして。家族を愛する海外駐在ママの「わたしらしい幸せ」デザインをお手伝いさせて頂いております、ライフデザイン フィールド代表 湯本レイナです。

海外駐在前、駐在中、そして本帰国後のママのライフコーチとして、ママが女性の人生の荒波を自らかじ取りし、自分らしく自己実現していくことを、アドラー心理学をベースとしたコーチングでサポートしています。

私自身、父の駐在で8~12歳はタイ・バンコクで過ごし、結婚・出産・育休明けに夫の駐在で中国・蘇州に約4年間、子連れで帯同しました。2人目の子は上海で出産し、上の子が5歳、下の子が1歳になった2012年末に本帰国しました。本帰国3年後にプロコーチとして活動し始めました。

駐在中も苦労があったけれど、実はシビアな本帰国後の生活

言葉が通じない異国での生活、既に出来上がっている人間関係の輪、治安の関係による狭い行動範囲。駐在経験者なら駐在当初の忘れられない苦労エピソードを一つは持っているかと思います。我が家も住んでいたアパートの建築不備で水道管が破裂して夜中にリビング天井から水が噴き出し、日本から持っていったものの大半をダメにしたこともありました。しかし、時が経ち慣れてくることで解決することや、また制約があるからこそ日本人同士で協力しあい、不便はあるけれど日本を外から見られる貴重な体験であったことも事実です。良い意味でも悪い意味でも「特別な時間」でした。

一方、本帰国後の駐在ママには地味ながらシビアな苦労が待ち構えていました。

駐在前はフルタイムで保育園を利用していたのが、本帰国時は専業主婦なので幼稚園ママとなり、ビザを気にせず働ける日本にいながら働けないもどかしさを感じました。

同級生が管理職レベルで活躍する一方、働いていない私は非生産的なのでは無いか、、、と、落ち込んだりしました。

これまで異国での苦労を乗り越えてきたにも関わらず、そのような経験を理解していくれる人はごくわずか。正直、本帰国後の自分の無力感に一番の困難の壁を感じました。
 

それでもやはり働くことで社会に貢献したい・社会とつながりたい。そんな想いで、英語・中国語の語学力を活かせるホテルフロントのパートから始め、PTA活動の忙しい幼稚園ママとして両立させるためにバックオフィスの経理に異動し、3年ほど働いていました。

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写真:本帰国後の元駐在ママが1年を振り返り、翌年の「着実に実現させる」未来計画づくりをする会

本帰国後に自分を活かして自分らしく人生をかじ取りするためには

社会とつながる・自由に使えるお小遣い程度の収入にはなるパートの仕事は、職場の人にも恵まれ、これ以上贅沢なことは言えない環境でした。けれど、「本当にこれを今後も続けていくのか?」「本当に自分がやりたいことは何か?」を問い直した時、自分の経験や好き・得意を活かした自分らしいシゴトを生きているうちに経験しておきたい!そんな想いが結果的に今のプロコーチとしての活動の原動力になっていると思っています。

最初は子育てにおける良質なコミュニケーションを学ぶべく、親業の講座へ通うことから始めました。さらにコミュニケーションスキルを高めるためにコーチングを学び、同時にアドラー心理学についても理解を深めることに興味を持ちました。スクールの課題である100人コーチングで多くの女性が自分の人生を自分でかじ取りしにくいもどかしさを感じていることを知り、自分だけじゃないのだと思ったのと同時にそんな彼女たちのために自分が出来ることで貢献していくことを決心しました。

今は、自分の駐在経験、好き・得意であるアドラー心理学をベースとしたコーチングコミュニケーションスキルを活かして、ひとりでも多くの駐在ママが駐在前も駐在中もそして本帰国後も自分らしく人生のかじ取りをして生きることをサポートさせて頂いております。現在、その循環をつくる仕組み作りにも取り組んでおり、基盤が整い次第リリース予定です。

本帰国後、駐在前とは異なる体制での子育てをしながら働きたいと思った時、大事なことが2つあると思っています。1つは「自分はどうしたいのか・どう在りたいのか、その先に何を目的としているのか」といった自分軸をしっかり持つこと。帰国後、働けない制約が一気になくなり、働き方・働き先の選択肢が目の前に並んだ時、どれを選ぶか・何をするかのHOWやWHATの前に、何のために働くかWHYをしっかり持っていたい、そう強く感じます。

そしてもう1つは、信頼できる仲間を持つということ。本帰国後に駐在ママが働きたいと思った時に、なかなか理解してもらえない孤独な環境の中、ここまでやってこられたのは仲間のおかげだと思っています。

どんな駐在ママにも必ずやってくる本帰国の時期。一度しかない人生、駐在先でも本帰国後でも、自分らしく人生かじ取りしていきていく駐在ママと共にこれからも私自身も成長していきたいと思います。

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