人生は挑戦!
プロフィール:大学で文化人類学を学び、卒業後は大手損害保険会社で営業推進や業務改善、人材育成に従事。夫の海外赴任帯同のため2015年に退職、メキシコシティへ移住。本帰国後の2019年より外資系生命保険会社にて契約保全に関する各種プロジェクト等を担当中。
人生は挑戦!
今回は、キャリアとライフの両方を大切にしており、メキシコ帯同中もキャリアアップに向けて様々なことを行ってこられた髙橋理恵さんにインタビューさせていただきました。
目まぐるしく働き続けた日々
―海外転勤に同行する前のキャリアやライフプランについて教えていただけますか?
学生の頃から振り返ると、「社会人になったときに後悔したくない。大学で多くのことを吸収したい。」という気持ちが強く、勉強とサークル活動に励んでいました。将来は就職して、何年かOLをやった後に専業主婦になり子育てを頑張れるといいな、と漠然と考えていました。大学卒業後、損害保険会社に就職し、営業推進や人材育成をしていました。想像していたOLとは違い、日々忙しく働いていました。若手社員の頃は、数年後は結婚退職して専業主婦になりたいと思っていましたが、20代中頃からキャリアについて真剣に考え始め、30代中頃までは全力で働き、30代後半に子供を産んで40代で管理職になりたいと考えるようになりました。
33歳で夫の海外赴任の話を初めて聞いた時は、会社を辞めたくない気持ちもありましたが、ちょうど仕事での長期目標をひとつ達成した時期であり、また、赴任先のメキシコは子供の頃から興味がある国でもあったので、帯同を決意しました。
異国の地で挑戦し続けた3年間
―次に、海外滞在中にキャリアを意識して取り組んでいたことについて教えていただけますか?
スペイン語の習得と自身の視野を広げることを意識して生活していました。趣味でベリーダンスをやっていたのですが、「メキシコでも続けたい」と思い、現地のダンスチームに入りました。日本人は私ひとりでしたが、暖かく迎えてくださり、楽しく続けることができました。
スペイン語習得に関しては、約2年間、大学付属の語学学校に通いました。宿題が多く、テストに合格しないと次のクラスに上がれない…といった厳しい学校だったため非常に苦労しました。20代とは違い記憶力が低下していたので、辛いと思うときもありましたが、スペイン語を上達させたい気持ちは強かったので頑張り続けました。多国籍の友人達にも恵まれ、学生時代に戻ったような楽しい学校生活を送ることが出来ました。修了した後も、家庭教師をつけて勉強は続けました。お手伝いさんにも、メキシコ料理のレシピや時事ネタ等を通じてスペイン語学習をサポートいただきました。
キャリアに関しては、メキシコでの就労は難しかったため、「帯同期間は本帰国後の自分の姿について考えるための期間」と捉えていました。ちょうど良いタイミングで駐妻キャリアnetの設立を知り、参加するようになりました。フリーランスの方や、帯同前後で異なるお仕事をされている方など色々なメンバーがいて、とても刺激を受けましたし、参考になりました。子供の頃から憧れていた専業主婦でしたが、メキシコで経験してみた結果、仕事をしている方が刺激的で自分に合っていると気づいたため、「本帰国後は再び企業で働きたい!」いう結論に至りました。
ライフとキャリアの両方を大切にしたい
―最後に、この先のキャリアやライフプランについて教えていただけますか?
本帰国後は、外資系生命保険会社に転職しました。現在は契約保全を行う部署で、マネジメントやプロジェクト推進などを担当しています。今後のキャリアとライフプランについては模索中です。同じ会社で働き続けるのか、転職するのか、起業するのか、子供を産み育てるのか、どれも考え中です。会社に残る場合は、どのようなポジションでどのようなキャリアを築いていくのかを検討しなければなりませんが、今はまず、残るのか転職するのかについて考えたいと思っています。
もし育休を取得することがあれば、その時間で勉強と資格取得に挑戦したいと考えていますす。ひとつは英語の勉強をもう一度やり直したいです。もうひとつは、プロジェクトマネジメント関連の国際資格に挑戦してみたいと思っています。
ー今後お仕事していく上でどのような働き方をしていきたいですか?
ライフワークバランスを保った働き方をしていかなければいけないと思っています。仕事ばかりで家事ができなくなるのが嫌ですし、メリハリをつけないと良い仕事もできません。昨年は長時間労働が続いてしまい、精神的・肉体的的負担を実感したため、徐々に改善できたらいいなと思います。
学生ライター感想:
スペイン語の学習やベリーダンスなど帯同期間中も様々なことに挑戦されてきた髙橋さんの意志の強さに驚きました!今後のキャリアやライフプランについてたくさん考えていらっしゃって私もそのような大人になりたいと思いました。
取材・文:津田京香
津田塾大学総合政策学部総合政策学科2年
校正:山口友梨子