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【会員によるリレーエッセイ / Vol.3】早瀬真理絵さん 〜今この瞬間を大切に! 後編

「Our Voices ~ 会員によるリレーエッセイ」
駐妻キャリアnet会員のリアルな経験談を、会員と会員がバトンタッチしてゆくリレー形式でお届けしています!等身大のロールモデルに出会うことが出来るかも!?
Facebookの会員限定グループ内では、リレーエッセイにご登場いただいた方と会員の皆さまとの交流の場を設けています!

早瀬 真理絵と申します。 イスラエル3年と米国ボストン1年半、合わせて4年半の海外駐在を終え、2018年1月に帰国しました。5月から、認定特定非営利活動法人かものはしプロジェクトの広報・ファンドレイジング担当として復職したばかりです。夫と2歳の息子、三人家族です。後編では、保活と就職活動についてお話したいと思います。前編はこちら!

(後編) 駐妻生活を通じて、キャリアのことは、比較的緩く考えてきました(そうしないと落ち込んでしまう自分がいました)。帰国直前は、帰国後の仕事復帰を踏まえ、まず保活からスタートさせました。

とにかく電話。こども支援の手厚さで住む自治体を決定

2018年1月の帰国が決まっていたので、帰国後早い段階で1歳児クラス或いは、4月から2歳児クラスで預けたいと、保活を始めました。

9月末から、実家の近くに住もうと思っていたので実家のある東京都M市の認証保育所にとにかく電話をかけエントリーや情報取集をしました。認証保育所にも入れなかった場合のために、 M市近隣の認可外保育所(無認可)を調べ始めたら、その値段の高さに驚いてしまいました。

そこで、帰国後に住む自治体を、保育支援の充実度という観点 で選ぼうとリサーチをし直しました。そして認可外の補助金額が比較的多く、実家へアクセスのよいS区を中心に家を探すことに決めたのです。そこからは 夫と手分けして、S区の認証保育所を中心に、近隣エリアの認可外保育園(無認可)も含め、 電話をとにかくかけて、エントリーや情報収集をしました。

帰国後は、保育点数稼ぎと保育所見学三昧

1月に帰国後、すぐに区役所に相談しに行きました。話を聞いてみると、無理とあきらめていた認可保育所も、2月初旬締切の二次調整枠に申し込めば 、小規模保育施設(2歳児クラスまでしかない定員19名までの施設)なら入れるのではと感じました。

就活も気になりましたが、1月はとにかく保活中心に時間を使いました。認証保育施設と小規模保育施設をできる限り 見学しました。また保育所に入る審査のための保育点数が、「求職<フリーランス<雇用」という形態で随分と違うことを痛感しました。元々2月と3月は、友人の仕事 をリモートで手伝う話になっていたので、点数の観点から当初の自分の予定より仕事のボリュームを増やし、きちんとした形で雇用してもらいました。その間の二ヶ月は、一時保育施設の利用と、実家の両親に子どもを見てもらうことで 乗り切りました。

無事、2月後半に小規模保育施設一つと認証保育施設いくつかから入園可能 との連絡をもらい、4月から息子は保育所へ通い始めました 。

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いくつかの就職活動方法を並行

就職活動の方法は、主に三つ、①直接応募②転職会社の利用③自分のネットワークの活用でした。

まず、元々憧れのあった団体がタイミングよく人材募集していたので、直接応募しました。 同時に、自分のマーケットにおける価値を客観的に知りたいと思い、駐妻キャリアnet にも出てくる株式会社Warisに登録しました。復職まで約5年のブランクがあったことと、これという専門性がないことに不安を 感じていたので、Waris のご担当 の方との面談では、正直に相談しました。将来的に夫の海外駐在が再度ありえるので、リモートワークを受注できる人材 になりたい、というお話もしました。

ご担当の方には、駐在期間のうちに、少しでもボランティアや仕事をして いたことがよかったとおっしゃっていただきました。一方で、将来的に リモートで仕事を受注していきたいのであれば、 「自分の専門性はこれと言えるように次のキャリアを活用すべき」とご指摘を受けました。

友人の会社での仕事が教えてくれた、自分のもとめるワークスタイルとやりたいこと

少し話がずれますが、就活と同時並行で行っていたリモートワークは、自分のやりたいことを考え直すよい機会にもなりました。国際協力の道をめざし共に勉学した仲間が起業した会社で、友人である代表自身がリモートワーク中心で仕事をしています。立ち上げたばかりだったので、管理部門(クラウド系各種ツールの設定及び整備、各種契約書やマニュアルづくり等)から、広報企画、営業補佐、プロジェクト補佐など様々なことをやらせてもらいました。就活で職種に迷うこともあったのですが、友人の仕事を手伝う中で、自分が熱をいれたくなる分野は何か自分のもとめるワークスタイルは何か、など考えることができました。数年離れていたMicrosoft officeツールを使ったことも、新しい職場でそこにあまり躓かずに済み、結果的に助かっています。

自分のネットワークがキャリアに効いた

最終的には、また別の友人の紹介から面接が進んでいった 、南アジアにおける子どもが売られる問題の解決を目指す、認定NPO法人かものはしプロジェクトという団体から内定をいただきました。

まさに「社会を変えることを仕事にする」という想いを実現できる団体です。広報・ファンドレイジング担当としての採用で、主にWEBマーケテイングを行うという、未経験の職種になります。しかし、駐在中にブログ執筆を続け、またコンテンツ・マーケティングのライターとしての仕事を受注していたことから、発信やファン集めに関心 があったので、チャレンジしてみたいと思いました。 人や組織と自分の相性が良さそうだと 思ったこと、子育て中のスタッフが多くフレックス制やリモートワークも取り入れている働きやすい職場環境も決め手でした。

振り返ってみると、コンテンツ・マーケティング会社におけるライターとしての登録、また帰国後に携わった友人の会社、かものはしプロジェクト、全て自分のネットワークが起点になっていて、友人たちには感謝の気持ちしかありません。また、「こんな仕事がしたい」「こんな働き方がいい」「こういうことならできる」というのを話すようにしていたのがよかったのかもしれません。

5月から、かものはしプロジェクトでの仕事がはじまりました。WEBマーケティングそのもの、また様々なツールや、組織文化など新しいことばかりで、勉強の毎日です。息子との時間や家事時間の捻出もまだ手探りです。これから落ち込むこともあるかもしれませんが、久しぶりに仕事ができる環境、そして想いをかなえる第一歩を踏み出せた喜びを忘れずに、焦らずに、駐在中に身に着けた「楽しむことを大切にする」という姿勢で頑張っていきたいと思っています。

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国籍が違っても同じ駐妻の悩みを共有しあっていた友達と

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