INTERVIEW

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プロフィール:1974年生まれ。大学卒業後東証プレミア上場企業に就職。法務、株式、総務、ガバナンス業務等を経験し、法務部門のマネージャー、部長職、グループ会社の監査役等に就任。2021年夫のフィリピン赴任に帯同。現在は趣味で取得したFPの知識を使ってボランティアで友人たちにファイナンシャルプランのアドバイスをしている。

仕事漬けの日々が一転!セブ島で過ごす充実した日々

今回のインタビューではフィリピンに帯同中の福田雅子さんにお話を伺いました。帯同前のバリキャリ時代や今後のライフプランなど新しい女性の生き方について色々とお話させていただきました!

管理職まで昇り詰めたバリキャリ時代

―海外転勤に同行する前のキャリアやライフプランについて教えていただけますか?

学生時代は将来のプランを決めていなかったのですが、女性でも活躍できる可能性が高いと思い、大学は法学部に進学し、就職においても法務を希望して活動しました。大学卒業後、東証1部上場の電機メーカーに就職し、法務、株式、コーポレートガバナンス業務など複数の業務に従事しました。入社当時は社内に大卒採用の女性がほとんどおらず、完全に男性中心の会社でした。もちろん周囲に女性管理職はひとりもいなかったので、私が女性の活躍できる道を切り開くしかないと感じていました。

当時社内では女性に重要な仕事を任せることはなかったので、仕事に関連する資格を取得したり、周りがやりたがらないプロジェクトを積極的に引き受け成功させるなど仕事で実績を作り続けた結果、徐々に重要な仕事を任せてもらえるようになりました。その後は順調に昇進し、法務部門の部長職や子会社の監査役などさまざまな立場で業務を担うようになりました。

ーすごいキャリアですね。福田さんがそこまで頑張れた原動力は何かありましたか?

学生時代はずっと共学でしたが、女性であることで能力的な差別を全く感じていませんでした。しかし入社後、努力して成果を上げてもひいきをされていると思われるなど、能力は関係なく女性であることだけで社会的信用が低くなることを実感しました。当時はそれでも負けず嫌いなので認められるために無我夢中で、何かを原動力にしていた訳ではなかったです。

ー滞在が決まった時はどういうお気持ちでしたか?

夫の仕事には海外赴任の可能性があることを知っていたので、その際は帯同することを覚悟しており、周囲にも伝えていました。実際に海外赴任が決まった時は、むしろ夫の方が私に帯同してもらうかどうか悩んだそうです。

また、私にとってはタイミングが良かったです。前職に関してはやり切った感があり、もっと仕事がしたいと思う気持ちは多少ありましたが、この不安な情勢の中、キャリアを優先して夫と離れて暮らすことは考えられませんでした。しかし、もし20代30代の時にこの選択を迫られていたらとても悩んだと思います。

ライフについて考える時間

―次に、海外滞在中にキャリアを意識して取り組んでいたことについて教えていただけますか?

今はキャリアについては特に考えず、これまで時間を割けなかった自分のライフの部分に時間を使いたい、と思っています。

コロナ禍で行動は制限されますが、積極的に日本にはない食材や料理に触れたり、いろいろな体験をするなど海外での生活を満喫し、見識を広げることを心がけています。

違う分野に挑戦したい

ー最後に帰国後のキャリアプランについて教えていただけますか?

帰国後は違う業界または分野に挑戦してみたいと思っています。興味がある分野にパートやアルバイトからでもいいので携わり、キャリアを積んでいくのも楽しそうですし、大学院に入学して新たな知見を広げるのもいいかなと思っています。自分が面白そうだなと思えることにいろいろ挑戦してみたいです。

ー復職や海外生活に不安を感じている駐妻さんたちにアドバイスはありますか?

はじめての海外生活への不安は多いと思いますし、キャリアが中断されてしまうと焦ってしまうと思いますが、せっかくなので、思いっきり楽しもうという気持ちでいかれてはいかがでしょう。もし、それでも不安ならば、何が不安なのか分析し、それに対して自分から積極的に知識を習得したり、時間をかけて信頼できるネットワークを構築するなどして解決していけばいいのではないかと思います。いきなり完璧な生活なんてできるわけがないですし、肩の力を抜いて行きましょう。そして乗り越えられたとき、すごい自信につながると思います。

学生ライター感想:

福田さんにインタビューをさせていただき、働く女性の新たな道を知ることができました!福田さんの働き方や仕事に燃える熱意などを今後のキャリアの参考にさせていただきたいと思います。

取材・執筆:津田京香

 津田塾大学総合政策学部総合政策学科 3年

校正:室田美鈴

文責:三浦梓

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