INTERVIEW

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プロフィール:北海道出身。大学卒業後、金融業界で20年以上人事部門や香港駐在等の海外事業部門を経験。その後、配偶者のベトナム駐在に帯同するとともに、食と健康について学び始める。現在は帰国し茨城県在住。起業も視野に入れながら、美腸セミナーおよびベトナム在住経験を活かしたベトナム料理教室を開催中。

東京、香港で活躍後、ベトナム帯同へ、食と健康の道に進む

帯同以外にも地元から東京、香港転勤、その後ベトナムに帯同するなどさまざまな場所でキャリアを築いてきた本間さん。どんな場所でも明るく前向きに飛び込んできた本間さんにお話をお聞きしました。

地元北海道から、東京、香港へ、金融業界でバリバリ働き20年

ー帯同までどのように働かれていましたか

大学卒業後、金融機関の地元拠点に一般職で就職しました(入社1年後に試験を受けて総合職へ転換)。入社当時は、ずっと地元で働き続けるつもりで、北海道内の人事や教育に携わっていたところ、入社5年目に本社への異動が決まり東京へ。その後東京本社の人事部門や海外事業部門で勤務。香港駐在も経験しました。

ーもともと地元で働き続けたい気持ちでの度々の転勤、特に海外への転勤での葛藤はありましたか

学生時代や社会人になりたての頃は北海道を出ることが怖いと思っていました。恐らく、生活する土地、仕事内容、一緒に働く人等、あらゆる環境が変わることに抵抗があったからでしょう。しかし、仕事を通じて全国各地に知り合いができたことで、北海道以外で働くことへの抵抗は無くなりました。東京本社への転勤の際には、いろいろな部門に知り合いがいるので何とかなると思えました。また、香港駐在が決まった際も、駐在前に出張で何度か行ったことがあったので、香港は飛行機に乗ればすぐ着く場所であるという気持ちで出発できました。

ー香港で印象に残っていることはありますか

外国人と働くことの面白さです。母国語が異なるので細部まで言葉が通じない中でも、熱意を持って仕事に取り組めば必ず分かり合えることを経験しました。また香港で働く際には、決断のスピードが求められ、加えて責任の重さも日本より感じました。そのような中で周りのスタッフに助けられながら、精一杯働くことができ、充実していました。

結婚を機にベトナムへ、食と健康に興味のある自分を再認識

ーどのような経緯で帯同することが決まりましたか、またその際、仕事を辞めることに対する葛藤はありましたか。

ベトナム帯同は中学校の同級生でベトナムに住んでいた夫と、結婚したことがきっかけです。当時は長くベトナムにいる様子だったので、一緒に暮らすために仕事を辞めてベトナムに引っ越すことに決めました。仕事を辞めることへの葛藤はありませんでした。前の会社で多くの経験を積み、やり切った気持ちがあったこと。またその頃、食の大切さに気がつくとともに、美腸アドバイザー®(※1)やスマイルトレーナー®(※2)の活動などに関心を持ち始めたこともあります。家族を大切にしながらそれらの活動を行う、新しい生き方にチャレンジをしようと前向きな気持ちでした。

※1美腸アドバイザー®とは、腸の大切さを伝え、腸から健康になるためのサポートを行う日本美腸協会認定の資格者のことです。
※2 スマイルトレーナー®とは、笑顔あふれる人々を世界に広げるために、M.snow Productionsより認定された資格者のことです。

ー帯同中はどのように過ごされていましたか。

日々料理に取り組む中で、食と健康に興味がある自分を再認識しました。ベトナムに慣れてからは、現地の人が使うお店や市場に行き片言のベトナム語やジェスチャーで買い物に挑戦しました。また、ベトナムにいても、できるだけ健康的な食事を作ろうと取り組んでいたので、その情報発信をしようとブログを開設しレシピを掲載しました。

ー現地だからこそできる生活を充実させていたように感じます、憂鬱になるときはありましたか、どのように対処していましたか

帯同当初は憂鬱になることも多かったです。気候も国民性も違う中で戸惑うことが多々ありました。そのような時に助けになったのは人との出会いです。香港でもそうでしたが、海外にいる場合、日本人同士の距離が近いんです。日本人かなと思ったら、お互いに「日本人ですか」と声をかけ合って友達になったりします。現在は茨城に住んでいますが、不思議なことに、海外では茨城で友達を作るよりも簡単に声をかけて友達になることができる。そのように知り合った方たちと話すことでリフレッシュしていました。

予想以上に短かった帯同から帰国、ベトナムにいたことを強みに

ー帰国後はどのように過ごされていますか

長いと思っていたベトナム帯同が約1年で終了し、帰国することになりました。引っ越し先が東京から少し距離のある茨城だったので、通勤を考えると会社員に戻ることも容易ではなく進路には結構悩みました。帯同期間が1年だとわかっていたら仕事を辞めて帯同しただろうかと考えることもありました。しかし、ベトナムで食と健康に携わりたいなという気持ちを再認識したので、その道でやっていこうと思い、オンラインスクールで料理の勉強などをし、まずはベトナム在住経験も活かして昨年10月からベトナム料理教室を始めました。

ーベトナム料理教室をやられているんですね

そうなんです。オンラインスクールの先生から「せっかくベトナムにいたのだからそれを生かしてみたら」とのアドバイスもあり、ベトナムにいた強みを活かして料理教室を始めました。また、美腸セミナーも開催しているのですが、生徒さんから、美腸の食事は玄米や味噌など和食が多くて飽きると聞きました。そこで今後は、美腸料理にベトナム料理やエスニック料理の要素を取り入れてアレンジし、料理教室を展開していきたいなと考えています。

ーこれから駐妻になる方に対して帯同生活やその後を充実させるためのアドバイスはありますか

現地にいる間は精一杯、そこでの生活を味わうのがいいんじゃないかなと考えています。私自身計画していたわけではないですが、現地で取り組んだ料理が、帰国後に仕事を始めるきっかけになりました。日本ではできない経験や、家族と一緒に過ごした経験はきっと自分にも家族にもプラスになると思います。

学生ライター感想:

地元の北海道から東京、香港、そしてベトナム帯同。環境の変化を恐れ過ぎずにポジティブにチャレンジされてきた姿がすてきでした。慣れない環境に飛び込むことに対して恐れて勇気が出なかったり、また挑戦した先で塞ぎ込むのではなく、何とかなるという気持ちでいることで、行った先での生活を実りある経験にできるのかなと思いました。

取材・執筆:大園祥央

 津田塾大学 3年

校正・文責:三浦梓

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