INTERVIEW

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プロフィール:大学卒業後メガバンクにて外為事務を経験。その後、オンラインバンクサービスを提供する企業に転職。外為事務、サービスの事務企画を経験。2021年、離職し夫の香港赴任に帯同。

今いる環境でできることを見つけ自分を高めること

帯同前は大手銀行などで外国為替関係の事務をしたのち、新規事業の企画などを行なっていたNさん。新しいチャレンジをしたい、英語を使った仕事をしたいという思いのもと、配偶者の駐在先である香港に帯同。現地就職に向けて、ビジネスレベルの英語力を身につけるべく英語の勉強に力を入れて過ごされているNさんの思いに迫りました。

やり甲斐を求めて構築したキャリア

ー帯同前までのキャリアについて教えてください。 

大学卒業後、大手銀行の一般職として外国為替の事務をしていました。1年ほど働いたのち、総合職としてのキャリアを積みたいという、思いを叶えるべくインターネットバンクに転職しました。転職先では以前よりも仕事の裁量権が大きいところにやりがいを感じていました。最初の1年半は以前の経験を活かしながら、外国為替周りの事務をしていましたがその後、新規事業の企画をする部署に異動になりました。未経験の仕事に挑戦できる楽しさを実感し、充実した日々を過ごしていました。そんな時、配偶者の香港転勤の話が浮上。とても迷いましたが帯同することに決めました。  

ネガティブにならずに自分の強みを見つけて高める。

ー帯同に合わせてお仕事を辞めることに抵抗はありましたか?

企画の仕事がとても楽しかったので仕事を辞めたくない気持ちがすごく強かったです。帰国後の自分に市場価値はあるか、帰国後転職できるかが分からない怖さもありました。夫に香港行きを断って欲しいとまでは思っていなかったものの、自分だけが仕事を辞めざるを得ないことに対するモヤモヤもあり、不平等性も感じました。その一方でコロナ禍の現状、次いつ夫に会えるかもわからない状況なので、別居するよりも夫と一緒に過ごすことの方が自分にとって価値があると思いました。また、英語圏で働いてみたいという気持ちがあったので帯同を決めました。

―帯同中はどのように過ごされていますか?

香港で就職したいと考えているので英語の勉強をしています。英語の勉強はこれまで頑張ってきていたものの、ビジネスレベルまで持ってくることが難しかったので、克服したいと考えています。

日本でのキャリアに関連した仕事ができることが望ましいですが、職種や業種には拘らず、海外の企業で働くことにより自らの視野を広げたいと考えております。このような日本ではできない経験が帰国後も自分の武器になると思っています。 

自分の強みは何かを考え続ける

―帰国後、どのようにキャリアを構築していく予定ですか?

子供がいた場合の想定ですが、自分のスキル次第で仕事の幅は変わってくると考えています。自分が子供を育てる中でできる仕事は限られると思いますが、スキルがあれば仕事を見つけやすくなると思うので、語学、日本で培った事務と企画のスキル、今後香港で得る経験を組み合わせて自分ができることを見つけていきたいと考えています。

―これから駐妻になる方に何かメッセージはありますか。

日本でキャリアを積みたかったという思いでネガティブな気持ちになることもあると思います。しかし、その中でも自分の強みを見つけることが大切だと思っています。私自身もなんで私が仕事を辞めなければいけないのだろうという思いの中で香港に来ました。最初の2カ月はそんな気持ちで過ごしていたのですが、香港にいることの強みとは何かを考え、その中で英語の勉強をしながら英語圏での仕事を見つける挑戦ができることはラッキーなのではないのかと気持ちを切り替えることができるようになりました。

今の時代、オンライン上でMBAなどの資格を取ることもできますし、無料で学べることもたくさんあります。とにかく何かしらの勉強を続けていくことが大切だと考えています。国内で活躍する友人のSNSを見て暗い気持ちになったりすることもありますが、人と比べずに自分が何をしたいかの基準で頑張ろうと考えています。

学生ライター感想:

今いる環境を悲観的に捉えるのではなく、その中で出来ることを見つけていくことの重要性を感じました。Nさんが仰っていたように、現在はネットなどを使い自分のスキルを上げる方法はいくらでもあります。今いる環境だからこそできることに目を向けること、それと同時に環境を言い訳にせず、できる限りの努力は続けることは、コロナ禍で見通しがつかない時代を生きていく全ての人に共通して必要な考え方なのではないかと思います。

取材・執筆:大園祥央

 津田塾大学英語英文科 2年

校正:中山斉奈

文責:三浦梓

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