INTERVIEW

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プロフィール:大学卒業後、イベント会社、ラジオ局勤務を経て、IT企業へ。ラジオ局では、パーソナリティー、企画、営業と様々な業務を経験。2000年にIT企業入社後は、サービス・広告企画、インターナルコミュニケーションを経て、人材開発部門で企業内大学担当。社内のパパママや女性向けのボランティアプロジェクトにも携わる。2018年に渡米し、2020年に復職。国家資格キャリアコンサルタントやコーチングの資格も保持。

学びを通して新しい世界を見るワクワクが与えてくれる輝き続ける生き方

今回は、大手企業でバリバリ仕事をしつつ、子育てに資格取得までこなす、まさに働く女性のパイオニア、高橋雅美さんにインタビューをしました。人生を自らの手で切り拓く高橋さんの生き方・考え方に迫ります。

自分らしい働き方を求めて

―大学卒業後、イベント会社を経て、勤務されていたコミュニティ放送局(以下、ラジオ局)から、現在の情報・通信業界某大手企業(以下、「A社」)へと移られたのですね?

はい、そうです。マスコミ業界に興味があり、企画・運営も好きだったのでラジオ局で働きました。ありがたいことに、そこでは本当にたくさんの経験をさせていただきましたが、同時に「自分はまだまだだ。もっと成長したい。」とも思っていました。ちょうどその頃に情報・通信系のA社と出会いました。当時の私はインターネットに全く馴染みがなかったのですが、とても魅力を感じたんです。「自分をもっと高めたい・成長したい」と思っていた私は、当時数百人規模のベンチャーだったA社に応募し、ご縁があって入社することになりました。

―A社はベンチャー企業だったのですね!その頃のA社について教えいただけますか?

A社は、インターネット業界の先駆けとして、急成長していました。社員のみなさんも時間を惜しんで、楽しそうに働いていた印象です。企画職に関しては今よりも、女性が少なかったですね。アメリカ出張の機会をいただくなど、やりがいは感じていたものの、慌ただしい日々を過ごしていました。企画職に限らず全ての部署が忙しかったので、社内では子育てをしながら働く人は少なかったように思います。実は、私はA社の中でもかなり初期の育児休暇取得者でした。

―育児休暇取得、ということは子育てをしながらお仕事もされたということですね!

今も2人の息子の子育て中ですが、私の場合は職場の人たちや家族の理解と協力があったからこそ成り立っていると思います。本当にありがたいことです。まだ、新しい会社でしたから、制度も整えている最中でした。職場の上長や仲間、人事と相談をさせていただきながら、働き続けることができました。「こんな制度があるともっと働きやすい」というご提案をさせていただくこともありました。その都度、真摯に耳を傾けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。

アメリカへの渡航と学び

―2018年、配偶者のアメリカ駐在のタイミングで、たまたま高橋さんご本人も勉学休職制度を使ってアメリカに渡航されたということですが、それまでの経緯と何を学ばれたのか教えていただけますか?

グローバルな環境や、アメリカのキャリアコンサルティングにとても興味がありました。子どもたちにも世界を見せてあげたいという気持ちがありました。とはいえ、仕事も大好きなので、会社を辞めるという選択肢は、思いつかず…。そんなある日、会社の制度として勉学休職制度があるのを知りました。2018年、夫に海外赴任の話があり、家族でアメリカに渡航することとなりました。アメリカでは、英語と以前から学びを深めていたコーチングやキャリアコンサルティングの勉強をしました。フィラデルフィア日本語補習授業校やプリンストン大学では、日本語を学ぶ方へのサポートをさせていただく機会がありました。私自身、そこで「学ぶ」ことの楽しさや、「ワクワク」する気持ちの大切さを再認識しました。

―渡航前からキャリアコンサルティングやコーチングの勉強をしていたのには何か理由はあるのでしょうか?

自分のキャリアについて考えていたというのは理由の一つとしてあります。また、A社ではパパママプロジェクトという社内でのパパママ向けのサポートを仲間と立ち上げ、今も行っていますが、その中でキャリアについてのご相談を受けることが非常に多かったんですね。自分の経験をもとに話すことはできたのですが、同時に「これでいいのだろうか」、「もっと女性のキャリアなどを体系立って学びたい」と思った、というのがもう一つの理由です。

学びから広がるキャリア

―2020年にアメリカから帰国された後に、コーチング認定資格を保持、そしてキャリアコンサルタントの国家資格を取得されたのですね。今後その資格をどのように活用される予定でしょうか?

そうですね。現在は、A社を含むグループ企業の企業内大学にて人材開発を担当しているのですが、これらの資格を生かして、私も社内の認定講師として、社員のみなさんに学んだことをお伝えできたらと思っています。また、パパママプロジェクトや女性向けの支援活動をする上でも、学びが生きていると感じています。

―今までのお話から、高橋さんは『ワーク・ライフ・スタディー・バランス』を実現されているように思うのですが、そこまで頑張れる原動力は何かを最後にお聞きしてもよろしいですか?

仕事を通じて、様々なことを経験し学ばせていただいています。家族のこともとても大切です。あまり無理をしないで、自分も周りも「笑顔」でいれたら、「笑顔」にできたらいいなと思います。会社(上長や仲間)にも感謝しているので、これまでの「学び」を生かしてささやかながら貢献できたらと願っています。今も、幸せだと思いますが、なりたい姿に近づくために1つ1つ努力するというのは、私にとってとてもワクワクすることです。原動力というよりは、努力すること自体を楽しんでいるという感じですかね。頑張っている感覚も実は、あまりないです。仕事、子育て、勉強を通して何か学ぶことということはとっても楽しいですね!

―努力することはワクワクすること。とても素敵な捉え方ですね!これからの高橋さんのご活躍も本当に楽しみにしております。本日はありがとうございました!

学生ライター感想:

「頑張るのではなく、努力することはワクワクすること」という言葉がとても新鮮に感じました。企画運営が好きな高橋さんが、自らパイオニアとなり、仕事に勉強に育児に邁進されてきた姿が素敵だと思いました!私もワクワク感を忘れずに、様々チャレンジしていきたいです。

取材・文:中村陽

 津田塾大学 学芸学部 英語英文学科3年

校正:中山斉奈

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