INTERVIEW

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プロフィール:大学卒業後、大手自動車メーカーに入社し、新商品の販売戦略企画、人事(主に幹部層向けの研修)を経験。2021年に夫のロシア赴任に帯同。グロービス経営大学院在籍中。現地企業へインターンとして参画。プロコーチの資格取得(CTI)に向け、コーチングの活動をする傍ら、働く女性向けオンラインコミュニティ「reflet」を運営。

ライフステージの変化で悩む女性のキャリア支援を目指して

自動車メーカーで人事としてのキャリアと子育てを両立し、現在は配偶者のロシア駐在へ帯同中の坂元さん。渡露後半年ほどですが、精力的に新しい活動に挑戦されています。その根源にある思いを伺いました。

人事として仕事に邁進した日々と、子育てを通じて考えた女性のキャリア 

大学を卒業し、自動車メーカーに入社しました。最初に営業系の仕事をした後、人事に異動し、幹部層やリーダー候補生の研修などを担当していました。今、自動車メーカーは変革の時と言われ、求められる人材も変わってきている中、従業員がイキイキと働けるようにという思いで仕事をしていました。「研修をきっかけに自分を深めることができた」等のお声をいただける点にやりがいを感じていました。また、将来のためにスキルアップが必要だと感じ、MBA取得と人的ネットワーク構築のために、昨年からグロービス経営大学院へ通い始めました。

そのような形でずっと仕事中心の生活をしていましたが、子どもが生まれてからは全力で仕事ができず、育児も完璧にできない、と自分を責めてしまったり、もやもやしていました。振り返ると「母親だから育児もしっかりしなければいけない」、「仕事で認めてもらうためには子供がいなかった時と同様のパフォーマンスを出さなければならない」など、”have to(~しなければいけない)”に囚われすぎていたように思います。

ー囚われていたものに気がついた、変わったきっかけは何でしたか?

海外へ帯同後、まずは自分と向き合おうと内省をしたことが、囚われていたものに気がつくきっかけになりました。忙しく働く中で、いつの間にか社会や組織の論理に囚われてしまい、元々あった自分の軸や価値観が見えづらくなり、迷った時の拠り所がなくなってしまっていたのだと思います。今後、管理職になることを見据えるとこのままモヤモヤを抱えたままでは、どこかで自分が耐えられなくなるではないかという不安に陥りました。会社の方向性を理解しながらも、自分軸で自分らしい働き方をすることが大事だったのですが、その事を当時の私は理解しきれていなかったのだと思います。

実は、最初は夫の海外駐在へ帯同することを非常に迷っていました。ただでさえ育休でブランクがあり、帯同したらキャリアの中断になってしまうと不安だったためです。しかし、前述のようにもやもやとした日々を過ごしていたため、ある意味これはチャンスだと捉え、最終的に帯同を決断しました。また、コロナで1年ほど家族離れての生活を余儀なくされ(夫が先に渡露)、家族と一緒にいる時間の大切さを感じたことも、帯同を決める後押しとなりました。

ロシアへの帯同を機に、内省を重ねて見えたもの・活動への思い

ー海外へ行ってからのことを教えて下さい。

まずはしっかりと内省をしました。自分を理解し、人生においての志を明確にしたいと思ったのです。MYコンパスという外部のサービスや、通っている大学院のプログラムを活用して内省を深めることで、自分と同じように悩んでいる、ライフステージの変化が多い女性のキャリア支援がしたいと考えました。そういう思いで、現在は大学院でコミュニティの勉強をしたり、コーチングの勉強を開始しました。他にも、エール(株)でサポーター(社外1on1の相手役)や、ロシア現地のビジネスコンサルをしている企業でインターンをしています。さらに、同じ会社出身の三浦沙奈恵さんと働く女性向けのコミュニティを立ち上げたり、最近では、Instagramを中心に自分の思いや、悩んでいたこと、ロシアでの生活などを発信しています。

自分のようにライフステージの変化で悩む女性の支援を目指して

ー今後について、考えていることを教えて下さい。

まず半年くらいは発信力やコーチングのスキルを高めていきたいと考えています。現在、住んでいた名古屋の方を中心に働く女性向けのコミュニティを立ち上げ、そこでイベントを開催し、自己理解を深めていただいたり、参加者同士の交流の場を作っていこうと思っています。また年明けを目処には、駐妻さんやライフステージの変化で悩んでいる方を中心にコーチング支援をすることで、。組織に戻ることも見据えながら、個人としてスキルアップを図っていきたいです。

ー読者の方へ一言お願いします!

駐妻期間中、ご自身のキャリアやご家族のことなど、いろんな思いや悩みを抱えている方が多いと思います。、異国の地にいるからこそ、感じる変化などを大切にし、自分らしいライフキャリアを描いてみることが、が今後の人生の幸せに繋がると思います。みなさんとの繋がりを大切にし互いに励ましあいながら過ごしていければと思います。お気軽にご連絡ください。

学生ライター感想:キャリア構築におけるモヤモヤをチャンスと捉えて新しい道に踏み切る勇気や、他者を救う為にそういった自らの経験を発信する勇気に感銘を受けました。

取材:吉岡千咲

津田塾大学学芸学部国際関係学科4年

 Facebook:https://www.facebook.com/chisaki.yoshioka.96

文:奥村綾香

校正:長崎亜弥香

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